Actualités japonaises: きょうから新年度医療や年金など社会保障制度の変更点は

新しん年度ねんどの4月つき1日にちから、医療いりょうや年金ねんきんなど社会しゃかい保障ほしょうの制度せいどが変更へんこうされます。

出産しゅっさん育児いくじ一いち時じ金きん 50万まん円えんに

このうち出産しゅっさん育児いくじ一いち時じ金きんは、出産しゅっさんにかかる費用ひようが年々ねんねん増加ぞうかしていることから、経済けいざい的てきな負担ふたんを軽減けいげんしようと、これまでの原則げんそく42万まん円えんから50万まん円えんに引き上ひきあげられます。

8万まん円えんの引き上ひきあげは、制度せいどが創設そうせつされた平成へいせい6年ねん以降いこう、最大さいだいとなります。

年金ねんきん支給しきゅう額がく 3年ねんぶり引き上ひきあげ

また、年金ねんきん支給しきゅう額がくが変かわります。

今月こんげつ以降いこうの支給しきゅう額がくは3年ねんぶりに前まえの年度ねんどより引き上ひきあげられ、

▽67歳さい以下いかは2.2％、

▽68歳さい以上いじょうは1.9％それぞれ増ふえます。

具体ぐたい的てきには、自営じえい業者ぎょうしゃらが受け取うけとる国民こくみん年金ねんきんは、

▽67歳さい以下いかの満額まんがくで、月額げつがく6万まん6250円えんと1434円えん増ふえるほか、

▽68歳さい以上いじょうは月額げつがく6万まん6050円えんと、1234円えん引き上ひきあげられます。

また厚生こうせい年金ねんきんは、いずれも67歳さい以下いかの会社かいしゃ員いんだった夫おっとと専業せんぎょう主婦しゅふのモデル世帯せたいでは、月額げつがく22万まん4482円えんと4889円えん増ふえます。

ただ、支給しきゅう額がくの伸のび率りつは将来しょうらいの給付きゅうふ財源ざいげんを確保かくほするための「マクロ経済けいざいスライド」と呼よばれる措置そちにより、物価ぶっかや賃金ちんぎんの上昇じょうしょう率りつよりも低ひくく抑おさえられているため、実質じっしつ的てきには目減めべりすることになります。

「マイナ保険ほけん証しょう」に向むけた取り組とりくみ

このほか、今いまの健康けんこう保険ほけん証しょうを来年らいねんの秋あきに廃止はいしし、マイナンバーカードと一体いったい化かさせるのに向むけた取り組とりくみも始はじまります。

マイナンバーカードに対応たいおうした医療いりょう機関きかんで従来じゅうらいの保険ほけん証しょうを利用りようすると、患者かんじゃの窓口まどぐち負担ふたんが加算かさんされることになり、窓口まどぐち負担ふたんが3割わりの場合ばあいは、初診しょしんで6円えん、再さい診みも月つき1回かいに限かぎって6円えんが上乗うわのせされます。

男性だんせいの育休いくきゅう取得しゅとく率りつを公表こうひょう

育児いくじ・介護かいご休業きゅうぎょう法ほうの改正かいせいで、従業じゅうぎょう員いんが1000人にんを超こえる企業きぎょうに対にたいし、年としに1回かい、男性だんせいの育児いくじ休業きゅうぎょうの取得しゅとく率りつを公表こうひょうすることが義務ぎむづけられます。

対象たいしょうとなる企業きぎょうは直前ちょくぜんの事業じぎょう年度ねんどの実績じっせきをおおむね3か月かげつ以内いないにホームページなど一般いっぱんの人ひとが閲覧えつらんできる方法ほうほうで公表こうひょうすることになります。

厚生こうせい労働ろうどう省しょうによりますと、2021年度ねんどの育休いくきゅうの取得しゅとく率りつは女性じょせいが85.1％だったのに対にたいし男性だんせいは13.97％にとどまっていて、男女だんじょともに仕事しごとと育児いくじを両立りょうりつできる職場しょくばの環境かんきょう整備せいびに向むけ企業きぎょうの意識いしきを高たかめたいねらいです。

賃金ちんぎんの“デジタル払はらい” 可能かのうに

賃金ちんぎんの支払しはらいはこれまで現金げんきんでの支払しはらいや銀行ぎんこう口座こうざの振り込ふりこみに限かぎられていましたが、決済けっさいアプリを使つかったいわゆるデジタル払はらいが可能かのうになります。

デジタル払はらいの導入どうにゅうにあたっては、企業きぎょうは労働ろうどう者しゃと労使ろうし協定きょうていを結むすぶ必要ひつようがあり、決済けっさいアプリの運営うんえい業者ぎょうしゃは厚生こうせい労働ろうどう省しょうの指定していを受うける必要ひつようがあります。

特とくに運営うんえい業者ぎょうしゃの指定していには、財務ざいむ状況じょうきょうが健全けんぜんかどうかや賃金ちんぎんを保護ほごする仕組しくみが整ととのっているかといった審査しんさが必要ひつようとなるため、実際じっさいにデジタル払はらいが始はじまるには数すうか月かげつはかかる見通みとおしです。

HPVワクチンの定期ていき接種せっしゅ「9価か」ワクチン追加ついか

子宮しきゅう頸がんなどを防ふせぐためのHPVワクチンの無料むりょうの定期ていき接種せっしゅに、これまでの2種類しゅるいのワクチンよりも高たかい感染かんせん予防よぼう効果こうかがあるとされる「9価か」のワクチンが追加ついかされます。

定期ていき接種せっしゅの対象たいしょうは小学しょうがく6年生ねんせいから高校こうこう1年生ねんせいまでの女性じょせいです。

定期ていき接種せっしゅは2013年ねんに始はじまりましたが、接種せっしゅ後ごに体からだの痛いたみなどを訴うったえる人ひとが相次あいついだことから、積極せっきょく的てきな接種せっしゅの呼よびかけが中止ちゅうしされ、その後そのご、有効ゆうこう性せいや安全あんぜん性せいのデータが国内こくない外がいで報告ほうこくされたことを受うけ、去年きょねん4月つきに再開さいかいされました。