山梨やまなし学院がくいん最後さいごまで“挑戦ちょうせん者しゃの気持きもち”で高校こうこう野球やきゅう【記者きしゃ解説かいせつ】

Apr 1, 2023 20:04 3

Furigana

センバツ高校こうこう野球やきゅうで頂点ちょうてんに立たった山梨やまなし学院がくいん。

春はる夏なつ通つうじて優勝ゆうしょう経験けいけんのない山梨やまなし県けん勢ぜいとして“挑戦ちょうせん者しゃの気持きもち”で戦たたかってきた山梨やまなし学院がくいんは、決勝けっしょうも自分じぶんたちを見失みうしなわず力ちからを発揮はっきし、最高さいこうの結果けっかをつかみました。

山梨やまなし学院がくいんの決勝けっしょうの相手あいては兵庫ひょうごの報徳ほうとく学園がくえん。センバツで2回かいの優勝ゆうしょう経験けいけんがあり、この大会たいかいも延長えんちょう戦せんを2度ど制せいし、準決勝じゅんけっしょうでは連覇れんぱを狙ねらう大阪桐蔭おおさかとういんに5点てん差さを跳ね返はねかえして決勝けっしょうに進すすんできたチームです。

吉田よしだ洸こう二に監督かんとくが「世の中よのなかの9割わりの人ひと、監督かんとくの私わたしでも“報徳ほうとく有利ゆうり”と思おもっている」と明あかすほどでした。

実際じっさいに、試合しあいは、6試合しあいすべてで先発せんぱつしてきた大黒柱だいこくばしらの林はやし謙吾けんご投手とうしゅが4回かいに、今こん大会たいかい初はじめて1イニングで2点てんを失うしない先さきに主導しゅどう権けんを握にぎられる展開てんかいとなりました。

それでも“挑戦ちょうせん者しゃの気持きもち”を持もっている選手せんしゅたちは吉田よしだ監督かんとくから「5回かいで2点てん差さ以内いないなら最高さいこう」というプランを事前じぜんに聞きいていて焦あせりはありませんでした。

そして、5回かいの攻撃こうげき前まえには監督かんとくの長男ちょうなんでもある吉田よしだ健けん人じん部長ぶちょうから「焦あせらずに食くらいついていこう」と促うながされ心こころを整ととのえると林はやし投手とうしゅからの5連続れんぞくヒット。

5番ばん・佐さ仲なか大輝だいき選手せんしゅのツーランホームランなど打者だしゃ10人にん、ヒット6本ほんの猛攻もうこうで7点てんを奪うばい、一気いっきに逆転ぎゃくてんしました。キャプテンの進藤しんどう天たかし選手せんしゅは5回かいの攻撃こうげきについて「全員ぜんいんが食くらいついていけました」と誇ほこらしそうに話はなしていました。

そして、援護えんごをもらった林はやし投手とうしゅも「ランナーが出でても1人にん1人にんのバッターに集中しゅうちゅうして投なげていこうと思おもっていました」と浮うわつくことはなく逆転ぎゃくてんしたあとは、相手あいての反撃はんげきを1点てんに抑おさえ、今こん大会たいかい4回かい目めの完投かんとうを成し遂なしとげました。

大会たいかいを通をとおしても6試合しあいで696球きゅうを投なげる力投りきとうでエースとしての存在そんざい感かんを存分ぞんぶんに示しめしました。