일본어 뉴스: 自己免疫疾患 “症状悪化の原因たんぱく質特定” 大阪大学など

自己じこ免疫めんえき疾患しっかん “症状しょうじょう悪化あっかの原因げんいんたんぱく質たんぱくしつ特定とくてい” 大阪おおさか大学だいがくなど

Apr 2, 2023 05:04 0

Furigana

国内こくないにおよそ80万まん人にんの患者かんじゃがいるとされる関節かんせつリウマチをはじめとした自己じこ免疫めんえき疾患しっかんについて、症状しょうじょうを悪化あっかさせる原因げんいんとなるたんぱく質たんぱくしつを特定とくていし、その働はたらきを抑おさえる薬くすりの成分せいぶんをマウスの実験じっけんで発見はっけんしたと大阪おおさか大学だいがくなどのグループが発表はっぴょうしました。

自己じこ免疫めんえき疾患しっかんは、免疫めんえきの異常いじょうによって関節かんせつや皮膚ひふなどの組織そしきが攻撃こうげきされ、炎症えんしょうなどが起おきる病気びょうきで、このうち関節かんせつリウマチは国内こくないにおよそ80万まん人にんの患者かんじゃがいると推計すいけいされています。

大阪おおさか大学だいがくの鈴木すずき一博かずひろ教授きょうじゅなどのグループは関節かんせつリウマチの症状しょうじょうを再現さいげんしたマウスを使つかって自己じこ免疫めんえき疾患しっかんの詳くわしい原因げんいんを調しらべました。

その結果けっか、免疫めんえきを活性かっせい化かさせる「COMMD3/8複合ふくごう体たい」と呼よばれるたんぱく質たんぱくしつを、体内たいないで作り出つくりだせないようにしたマウスでは関節かんせつ炎えんの進行しんこうが抑おさえられ、このたんぱく質たんぱくしつが自己じこ免疫めんえき疾患しっかんの悪化あっかに関かかわっていることがわかったということです。

さらに、炎症えんしょうを抑おさえる目的もくてきで使つかわれている漢方薬かんぽうやくの原料げんりょう「ライコウトウ」の主要しゅよう成分せいぶん「セラストロール」をマウスに投与とうよしたところ、このたんぱく質たんぱくしつの働はたらきが抑おさえられ、実際じっさいに症状しょうじょうの悪化あっかを防ふせぐ効果こうかも確認かくにんされたということです。

研究けんきゅうグループは、この成分せいぶんをもとにしてより効果こうかの高たかい新薬しんやくの開発かいはつに取り組とりくむということで、鈴木すずき教授きょうじゅは「自己じこ免疫めんえき疾患しっかんの治療ちりょうでよく使つかわれている免疫めんえき抑制よくせい剤ざいとしくみが異ことなり、副作用ふくさようの少すくない薬くすりを作つくれる可能かのう性せいがある」と話はなしています。