日本新闻: 気象庁会見「都市部で発生した地震今後1週間程度は注意」

気象庁きしょうちょう会見かいけん「都市とし部ぶで発生はっせいした地震じしん今後こんご1週間しゅうかん程度ていどは注意ちゅうい」

Oct 8, 2021 02:10

Furigana

今回こんかいの地震じしんについて、気象庁きしょうちょうの束たば田た進也しんや地震じしん津波つなみ監視かんし課長かちょうは午前ごぜん0時じ50分ふんから記者きしゃ会見かいけんを開ひらき「揺ゆれの強つよかった地域ちいきでは落石らくせきや崖がけ崩くずれなどの危険きけん性せいが高たかまっているので今後こんごの地震じしん活動かつどうに十分じゅうぶん注意ちゅういしてほしい。また、都市とし部ぶで発生はっせいした地震じしんでエレベーターの停止ていし、コンクリートの落下らっかなどにも注意ちゅういが必要ひつようだ。今後こんご、1週間しゅうかん程度ていどは最大さいだい震度しんど5強きょう程度ていどの揺ゆれを起おこす地震じしんに注意ちゅういしてほしい」と呼よびかけました。

そして「今後こんごの地震じしんに備そなえて倒たおれやすい家具かぐを固定こていするなどしばらくの間まは用心ようじんしてほしい。ものが倒たおれてきて寝ねている間まに下敷したじきになってしまうような場所ばしょでは休やすまないようにしてほしい」と述のべました。

「プレートの境界きょうかい付近ふきんで起おきた地震じしんか」

今回こんかいの地震じしんのメカニズムについて「岩盤がんばんが東西とうざいから圧縮あっしゅくされて起おきた『逆ぎゃく断層だんそう型がた』と呼よばれる地震じしんで、さらに精査せいさする必要ひつようがあるが現時点げんじてんではフィリピン海うみプレートと太平洋たいへいようプレートの境界きょうかい付近ふきんで起おきた地震じしんではないかと考かんがえている」と述のべました。

そのうえで「今回こんかいの地震じしんが本震ほんしんなのかより大おおきな地震じしんの前震ぜんしんなのかなどは、全体ぜんたいの地震じしん活動かつどうが終おわらないとわからない。ただ、過去かこの地震じしんの評価ひょうかから今後こんご1週間しゅうかん程度ていど、特とくに2～3日にちの間まは今回こんかいと同おなじ程度ていどの強つよい揺ゆれを伴ともなう地震じしんに注意ちゅういしてほしい」と話はなしています。

「首都しゅと直下ちょっか地震じしんはもう少もうすこし浅あさく規模きぼが大おおきい地震じしん」

今回こんかいの地震じしんと国くにが想定そうていする「首都しゅと直下ちょっか地震じしん」との関係かんけいについて気象庁きしょうちょうは「今回こんかいの地震じしんは想定そうていされている首都しゅと直下ちょっか地震じしんより深ふかい地震じしんで規模きぼも小ちいさかった」と説明せつめいしています。

「首都しゅと直下ちょっか地震じしん」は政府せいふの地震じしん調査ちょうさ委員いいん会かいが今後こんご30年ねん以内いないに70％の確率かくりつで発生はっせいすると推計すいけいしているマグニチュード7クラスの大だい地震じしんです。内閣ないかく府ふの想定そうていによりますと、東京とうきょうが最大さいだい震度しんど7の激はげしい揺ゆれに襲おそわれるなど関東かんとう南部なんぶで甚大じんだいな被害ひがいが発生はっせいし、最悪さいあくの場合ばあい、死者ししゃはおよそ2万まん3000人にんにのぼると想定そうていされています。

気象庁きしょうちょうによりますと

▽今回こんかいの地震じしんはマグニチュード5.9と推定すいていされ、最大さいだい震度しんどが5強きょうだったのに対にたいし

▽首都しゅと直下ちょっか地震じしんはマグニチュード7クラスで最大さいだい震度しんどが7と想定そうていされ、一いち回まわり規模きぼが小ちいさくなっています。

今回こんかいの地震じしんと首都しゅと直下ちょっか地震じしんとの関係かんけいについて気象庁きしょうちょうの束たば田た地震じしん津波つなみ監視かんし課長かちょうは「想定そうていされている首都しゅと直下ちょっか地震じしんはもう少もうすこし浅あさくて大おおきな地震じしんで、今回こんかいはそれより深ふかい地震じしんで規模きぼも少すこし小ちいさかったというふうに考かんがえている」と述のべました。

「千葉ちば東京とうきょう23区く長ちょう周期しゅうき地震動じしんどう階級かいきゅう2を観測かんそく」

気象庁きしょうちょうの束たば田た地震じしん津波つなみ監視かんし課長かちょうは「今回こんかいの地震じしんで千葉ちば県けん北西ほくせい部ぶと東京とうきょう23区くでは長ちょう周期しゅうき地震動じしんどう階級かいきゅう『2』を観測かんそくした。これらの地域ちいきの高層こうそうビルの高層こうそう階かいなどでは物ものにつかまらないと歩あるくことが難むずかしく、棚たなにある食器しょっき類るいや本棚ほんだなの本ほんが落おちることがあるなど大おおきな揺ゆれになった可能かのう性せいがある」と述のべました。

05年ねん7月つき M6.0の地震じしんと発生はっせい場所ばしょや規模きぼが似にている

また、束たば田た地震じしん津波つなみ監視かんし課長かちょうは、今回こんかいの地震じしんの震源しんげんの近ちかくでは16年ねん前まえの2005年ねん7月つき23日にちにも同おなじような規模きぼの地震じしんが起おきていると説明せつめいしました。

それによりますと

▽この2005年ねんの地震じしんは震源しんげんの深ふかさが73キロ、地震じしんの規模きぼを示しめすマグニチュードが6.0だったのに対にたいし

▽今回こんかいの地震じしんは震源しんげんの深ふかさが75キロ、マグニチュードは5.9で

2つの地震じしんは発生はっせい場所ばしょや規模きぼがよく似にているということです。

束たば田た課長かちょうは「この地域ちいきは比較的ひかくてき地震じしんが多おおく起おこっている場所ばしょで同おなじ程度ていどの地震じしんが同おなじような場所ばしょで起おきたと考かんがえてよいと思おもう。ただ、2つの地震じしんについての関係かんけい性せいについては現時点げんじてんで言いえることはない」と述のべました。