秋サケやウニの
大量死の
原因は
赤潮とみられています。
道によりますと、赤潮は9月中旬、釧路市の桂恋漁港で確認されました。
その後、根室市から日高の様似町沖合にかけての太平洋側の広い範囲で発生しているのが確認されました。
さらに今月に入って浦河町や新ひだか町でもウニが漁場などで死んでいるのが見つかり、被害を受けた海域が西に広がっています。
水産庁などによりますと、10月8日までに確認された被害はウニ1400トン以上、秋サケ1万7000匹にのぼり、被害金額は45億円余りに達しています。
またウニの
被害も
深刻で、
釧路市や
釧路町では
放流した
うちの
およそ9
割、
厚岸町で8
割、
浜中町で5
割が
死んでいました。
北海道のウニ
漁は、
小さなウニを
海に
放流して
成長させてから3、4
年後に
水揚げするため、
来年以降の
水揚げにも
影響するとみられます。
このほか、十勝の豊頃町では養殖のクロソイが400匹死んでいたほか、釧路市ではツブ200キロの被害も確認されています。
道によりますと、道内での赤潮被害としては過去最大だということです。
沿岸自治体が知事に緊急要望
道東の
太平洋沿岸で
秋サケやウニが
大量に
死ぬ漁業被害が
起きていることを
受けて、10
月7
日、16の
沿岸自治体の
トップは
鈴木知事に対し、
要望書を
手渡しました。
この中で「個々の漁業者の経営努力や関係する市と町の支援だけでは地域漁業の存続も危うくなる」として、赤潮発生の原因究明と漁業者への経済的な支援を求めています。
白糠町長「『激甚災害』に匹敵する」
白糠町の
棚野孝夫町長は「
漁業者にとっては、
秋サケを
含めて、
いちばんのかき
入れ時にこういうことが
起きた。
近年、
海水温の
上昇などいろんな
心配が
ある中で、
赤潮が
発生し、
大変なダメージを
精神的にも
経済的にも
受けている。われわれは『
激甚災害』に
匹敵すると
思っている。
思いを
しっかりと
知事に
共有していただいたので、
一緒になって
解決に
向けて
進んでいきたい」と
話していました。
赤潮を引き起こしたプランクトンとは
道立総合研究機構の
調査で
今回、
道東沖で
赤潮を
引き起こしたプランクトンの
種類がわかってきました。
このうち「カレニア・ミキモトイ」は、主に西日本で漁業被害をもたらしてきたプランクトンです。気候変動にともなう海水温の上昇で道東沖まで北上し、赤潮につながったとみられています。
また「カレニア・セリフォルミス」という種類も見つかりました。
2020年9月から10月にロシアのカムチャツカ半島沿岸で発生した赤潮の原因とされています。日本で赤潮を発生させたのは初めてだということです。
今回、
赤潮被害が
出た
道東沖の
海では「カレニア・ミキモトイ」よりも「カレニア・セリフォルミス」のほうが
多く
検出されています。
複数の研究者は「カレニア・セリフォルミス」が北方の冷たい海から南下してきた可能性を指摘していて、今回の赤潮は温暖化だけではない原因が考えられるとしています。
専門家「本当に驚いている」
プランクトンに
詳しい北海道大学の
今井名誉教授は「
日本中の
赤潮を
見ているが、
北海道で
ここまでの
赤潮が
発生するのは
本当に
驚いている」と
話しています。
また、赤潮の原因とみられるプランクトン「カレニア・セリフォルミス」について「ニュージーランドやチュニジアなど世界各地で確認されているが、私自身は日本で赤潮を発生させるプランクトンという認識はなかった。北海道でも海の状況が整えば赤潮になるということが実現してしまったのは恐ろしいことだ」と話しました。
今後の見通しについては「海水温が10度以下に下がって冬の季節風が吹いてくれば赤潮は解消されると考えている」としたものの、カレニア・セリフォルミスの低水温への耐性がよく分かっていないことから「北海道周辺で越冬ができるのか調査することが喫緊の課題だ」と指摘しています。
鈴木知事が国に支援要請
北海道の
鈴木知事は、12
日午後、
農林水産省を
訪れ、
金子大臣に
要望書を
手渡しました。
この中で、原因の早期究明への協力や漁業者への支援策の充実・強化、それに対応にあたる自治体への財政支援などを求めています。
これに対し、金子大臣は「大変な被害状況ということで、速やかに副大臣を派遣して、原因究明を目指したい」と述べ、北海道と連携しながら原因究明を急ぐ考えを示しました。
鈴木知事「全力で向き合っていきたい」
要請のあと、鈴木知事は記者団に対し「しっかりと、できる対応をしていきたいということばがあり、心強く思っている。水産庁とも緊密に連携して全力で向き合っていきたい」と述べました。
鹿児島悪石島と小宝島から島外への避難者 全員が帰島へ
トカラ列島近海で続く地震の影響で鹿児島県の悪石島と小宝島から島外へ避難している人たちは、比較的大きな揺れが少なくなってきていることから、順次帰島しています。1日夜遅くには5人を乗せたフェリーが鹿児島港を出発し、事実上、避難していた全員が島に戻ることになりました。
N2
Source: NHK
92
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FRB理事が任期途中で辞任 トランプ大統領が後任を指名へ
アメリカのFRB=連邦準備制度理事会は、クグラー理事が任期途中の8月8日に辞任すると発表しました。今後トランプ大統領が指名する後任の理事がFRBの次期議長に就任する可能性があり、アメリカメディアは「トランプ大統領がみずからの好む人物を指名するチャンスを早めた」などと伝えています。
N2
Source: NHK
55
Aug 2, 2025 09:08
“核兵器 変わらないか増える”回答が半数近くに NHK世論調査
被爆80年のことし、NHKが行った世論調査で、「現在ある核兵器は今後どうなると思うか」を聞いたところ、「今と変わらないか、むしろ増える」と回答した人が半数近くにのぼりました。専門家は「核なき世界という目標へ具体的な行動をどう起こしていくのか、大きな分岐点に立っている」と指摘しています。
Source: NHK
Aug 2, 2025 17:08
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