일본어 뉴스: 京大霊長類研究所元教授の論文4本データねつ造認定処分検討

京大きょうだい霊長れいちょう類るい研究所けんきゅうじょ元もと教授きょうじゅの論文ろんぶん4本ほんデータねつ造ねつぞう認定にんてい処分しょぶん検討けんとう

Oct 16, 2021 04:10

Furigana

京都大きょうとだい学がくはすでに退職たいしょくした霊長れいちょう類るい研究所けんきゅうじょの元もと教授きょうじゅが発表はっぴょうした4本ほんの論文ろんぶんについて、データのねつ造ねつぞうが行おこなわれたと認定にんていし、元もと教授きょうじゅに論文ろんぶんの撤回てっかいを勧告かんこくするとともに処分しょぶんを検討けんとうしていると公表こうひょうしました。

これは15日にち、京都大きょうとだい学がくの理事りじなどが会見かいけんを開ひらいて明あきらかにしました。

それによりますと、去年きょねん3月つきに定年ていねん退職たいしょくした京都きょうと大学だいがく霊長れいちょう類るい研究所けんきゅうじょの正せい高こう信男のぶお元もと教授きょうじゅ（66）がおととし発表はっぴょうした論文ろんぶんについて、実験じっけんを行おこなう際さいの手続てつづきに疑うたがわしい点てんがあるという情報じょうほうが大学だいがくに寄よせられたということです。

論文ろんぶんは、社会しゃかい不安ふあん障害しょうがいのある10代だいの複数ふくすうの若者わかものに、大麻たいまの抽出ちゅうしゅつ成分せいぶんを服用ふくようさせて効果こうかを分析ぶんせきしたとするもので、大学だいがくは調査ちょうさ委員いいん会かいを設もうけて去年きょねん6月つきから1年ねん余あまりかけて調査ちょうさを行おこないましたが、元もと教授きょうじゅは聞き取ききとりに応おうじることはなく、実験じっけんデータなども提出ていしゅつしなかったということです。

また、被験者ひけんしゃが参加さんかした実験じっけんが行おこなわれた事実じじつも確認かくにんできなかったことから、委員いいん会かいは、故意こいによるねつ造ねつぞうが行おこなわれたと認定にんていしたということです。

さらに、平成へいせい26年ねんから28年ねんにかけて執筆しっぴつしたほかの3本ほんの論文ろんぶんについてもねつ造ねつぞうがあったと認定にんていし、大学だいがくは元もと教授きょうじゅに4本ほんの論文ろんぶんの撤回てっかいを勧告かんこくするとともに処分しょぶんを検討けんとうしています。

大学だいがくによりますと元もと教授きょうじゅから今回こんかいの調査ちょうさ結果けっかに対にたいする不服ふふく申し立もうしたては期限きげんまでになかったということです。

正せい高だか元もと教授きょうじゅ「拙速せっそくと思おもう発表はっぴょうに当惑とうわく」

これに対にたいして正ただし高だか元もと教授きょうじゅは報道ほうどう各社かくしゃに対にたいして、「ヒアリングの要請ようせいも皆無かいむのまま現在げんざいに至いたっており、実験じっけんデータは霊長れいちょう類るい研究所けんきゅうじょに置おいて去さっているので、私わたしがデータの提出ていしゅつに応おうじないというのならば、それは的外まとはずれと言いわざるをえないと考かんがえます。拙速せっそくと思おもう発表はっぴょうをされることに当惑とうわくするのみです」とコメントしています。

京大きょうだいで研究けんきゅう不正ふせい相次あいつぐ理事りじ「全学ぜんがくあげて倫理りんり規範きはん意識いしき高たかめる」

京都大きょうとだい学がくでは理学りがく研究けんきゅう科かに所属しょぞくしていた元もと教授きょうじゅが熊本くまもと地震じしんに関にかんする論文ろんぶんをめぐる複数ふくすうの論文ろんぶんで、ねつ造ねつぞうや改かいざんを行おこなっていたことが発覚はっかくし、ことし9月つきに論文ろんぶんの撤回てっかいを勧告かんこくされるなど、研究けんきゅう不正ふせいが相次あいついで明あきらかになっています。

こうしたことについて京都大きょうとだい学がくの北村きたむら隆行たかゆき理事りじは「その道みちの権威けんいと言いわれる者ものが立たて続つづきにこうした事態じたいを起おこしたことは非常ひじょうに残念ざんねんで、社会しゃかいに申し訳もうしわけなく思おもっております。研究けんきゅう論文ろんぶんについては、本人ほんにんの自覚じかくと良心りょうしんによるところが大おおきく、全学ぜんがくをあげて倫理りんり規範きはん意識いしきを高たかめていきたい」と話はなしています。