日本新聞: オミクロン株治療の医師 “重症化なしでも慎重に対応を”

オミクロン株かぶ治療ちりょうの医師いし “重症じゅうしょう化かなしでも慎重しんちょうに対応たいおうを”

Dec 28, 2021 21:12

Furigana

東京とうきょう都内とないの医療いりょう機関きかんで新型しんがたコロナウイルスのオミクロン株かぶに感染かんせんした患者かんじゃの治療ちりょうにあたった医師いしがNHKの取材しゅざいに応おうじ、患者かんじゃは無む症状しょうじょうか、症状しょうじょうが出でても発熱はつねつやせきなどで重症じゅうしょう化かした人ひとはいないと述のべました。ほとんどがワクチンを接種せっしゅした比較的ひかくてき若わかい世代せだいだということで、重症じゅうしょう化かしやすい人ひとに感染かんせんが広ひろがることも想定そうていして慎重しんちょうに対応たいおうすることが必要ひつようだと強調きょうちょうしました。

コロナ患者かんじゃの治療ちりょうに当あたってきた国立こくりつ国際こくさい医療いりょう研究けんきゅうセンターの大曲おおまがり貴夫たかお国際こくさい感染かんせん症しょうセンター長ちょうによりますと、センターではオミクロン株かぶに感染かんせんした患者かんじゃ10人にん以上いじょうの治療ちりょうに当あたったということです。

患者かんじゃは、ほとんどがワクチンを接種せっしゅしていて、海外かいがいから帰国きこくした20代だいから60代だいまでが中心ちゅうしんだということで、無む症状しょうじょうか、症状しょうじょうが出でても発熱はつねつやせき、のどの痛いたみなどを訴うったえる人ひとが多おおく、重症じゅうしょう化かした人ひとはいないということです。

また、デルタ株かぶに感染かんせんした患者かんじゃと比くらべ、味覚みかくや嗅覚きゅうかくの異常いじょうを訴うったえる人ひとは少すくないとしています。

大曲おおまがりセンター長ちょうは、感染かんせんした場合ばあいの重症じゅうしょう度どについて「いまは、たまたま重症じゅうしょう化かする率りつが低ひくい世代せだいを見みているだけかもしれず、高齢こうれい者しゃや持病じびょうのある人ひとがかかったらどうなるかわからない。オミクロン株かぶで重症じゅうしょう化かする率りつが低ひくいのか、若わかい人ひとを中心ちゅうしんに感染かんせんしているから低ひくいのか、区別くべつがつかない。新型しんがたコロナの感染かんせんが始はじまった当初とうしょ、チャーター便ちゃ-た-びんで中国ちゅうごくから帰国きこくした人ひとたちも軽症けいしょうの人ひとが多おおく、その後そのご、徐々じょじょに重症じゅうしょう者しゃが出でてきたこともあるので、今後こんごどうなるか慎重しんちょうに見みていく必要ひつようがある」と話はなしています。

そのうえで大曲おおまがりセンター長ちょうは「オミクロン株かぶの性質せいしつが明あきらかになるまでは、デルタ株かぶと同様どうようの厳きびしい状況じょうきょうを想定そうていし、気きを引き締ひきしめて対応たいおうすることが重要じゅうようだ」と述のべ、年末ねんまつ年始ねんしで帰省きせいを予定よていしている人ひとなどは常つねにマスクを着つけることや、換気かんきを徹底てっていすること、特とくに体調たいちょうが悪わるい場合ばあいは検査けんさを受うけるなど、感染かんせん対策たいさくをしっかり行おこなうよう呼よびかけました。