インサイダー
取引の
疑いで
証券取引等監視委員会の
強制調査を
受けた「
三井住友信託銀行」の
元社員が
数年前にTOB=
株式公開買い付けに関する情報を
知る管理職ポストに
就いてから
不正な
株取り引きを
始めたとみられることが
関係者への
取材でわかりました。
元社員は複数銘柄を取り引きしおよそ3000万円の利益を得ていた疑いがあり、監視委員会は東京地検特捜部への告発も視野に調査を進めています。
「三井住友信託銀行」で部長級の管理職だった50代の元社員が、業務で知った企業のTOBに関する未公開情報をもとに株式を不正に売買していた疑いがあるとして、証券取引等監視委員会は金融商品取引法違反のインサイダー取引の疑いで今月、関係先を強制調査しました。
元社員は、数年前に顧客企業の株主名簿の管理などを行う証券代行部門の次長級の管理職ポストに就いてからTOBに関する情報を事前に知るようになり、それ以降、不正な株取り引きを繰り返していたとみられることが関係者への取材でわかりました。
取り引きは複数の銘柄で行われ、元社員が不正に得た利益はおよそ3000万円にのぼる疑いがあるということで、監視委員会は東京地検特捜部への告発も視野に調査を進めています。
元社員は不正な株取り引きを会社側に申告し、去年11月に懲戒解雇になっています。