ローマ・カトリック
教会のフランシスコ
教皇の
葬儀が、
日本時間の26
日夕方に
執り行われます。
羅馬天主教會的方濟各教宗的葬禮,將於日本時間26日傍晚舉行。
葬儀には、
アメリカの
トランプ大統領やウクライナのゼレンスキー
大統領など各国の
首脳が
参列する
予定で、ウクライナの
停戦をめぐる
外交が
展開されるか
どうかも
焦点です。
美國總統川普、烏克蘭總統澤倫斯基等各國領袖預計將出席葬禮,是否會展開有關烏克蘭停火的外交活動也是關注的焦點。
今月21日に死去したローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇の葬儀は、26日午前10時、日本時間の26日午後5時から始まり、バチカンのサンピエトロ大聖堂前の広場で追悼のミサが行われます。
本月21日逝世的羅馬天主教教宗方濟各的葬禮,將於26日上午10點(日本時間26日下午5點)開始,並在梵蒂岡聖彼得大教堂前的廣場舉行追悼彌撒。
その後、フランシスコ教皇の遺体は、遺書に従って歴代教皇の多くが埋葬されてきたバチカンのサンピエトロ大聖堂ではなく、ローマ市内のサンタマリアマッジョーレ大聖堂に埋葬される予定です。
之後,教宗方濟各的遺體預計將依照遺囑,被安葬在羅馬市內的聖母大殿,而不是許多歷代教宗長眠的梵蒂岡聖彼得大教堂。
教皇は遺書の中で、墓についても質素なものを望む意思を記しています。
教宗在遺囑中也表達了希望自己的墳墓能夠簡樸的意願。
ローマ教皇庁によりますと、これまでに弔問に訪れた人は25日夜までに25万人にのぼったほか、地元メディアは葬儀当日は世界各地から数十万人が訪れるという見通しを伝えています。
根據羅馬教廷的消息,截至25日晚上,前來弔唁的人數已達25萬人。此外,當地媒體預計,葬禮當天將有來自世界各地的數十萬人前來參加。
フランシスコ教皇は生前、各地の紛争の解決や対話を訴え、亡くなる前日もウクライナで公正で永続的な平和が実現するよう呼びかけていました。
教宗方濟各在生前呼籲各地解決紛爭與對話,甚至在去世前一天也呼籲烏克蘭實現公正且持久的和平。
教皇の葬儀にあわせ、トランプ大統領やゼレンスキー大統領など、各国の首脳によってウクライナの停戦をめぐる外交が展開されるかどうかも焦点です。
配合教宗的葬禮,川普總統、澤倫斯基總統等各國領袖是否會就烏克蘭停火展開外交行動,也成為關注的焦點。
130の外交団が参列の見通し
葬儀には、各国から多くの首脳や王室の関係者などが参列します。
有130個外交使團預計出席的葬禮,來自各國的眾多首腦及王室相關人士也將參加。
ローマ
教皇庁は、
これまでに130の
外交団が
参列する
見通しだとしています。
公式の発表やメディアの報道によりますと
トランプ大統領とゼレンスキー大統領に加えて
▽国連のグテーレス事務総長
▽EU=ヨーロッパ連合のフォンデアライエン委員長
▽イタリアのメローニ首相
▽フランスのマクロン大統領
▽イギリス王室のウィリアム皇太子やスターマー首相
▽ドイツのショルツ首相などの参列が予定されています。
根據官方公告及媒體報導,除了川普總統與澤倫斯基總統外,聯合國秘書長古特雷斯、歐盟執行委員會主席馮德萊恩、義大利總理梅洛尼、法國總統馬克宏、英國王室的威廉王子與首相斯塔默,以及德國總理蕭茲等人也預計出席。
▽教皇の出身国であるアルゼンチンのミレイ大統領も参列する予定です。
阿根廷總統米雷伊,作為教宗的祖國代表,也預計將出席。
日本からは、岩屋外務大臣が参列します。
ロシアはリュビモア文化相を派遣すると発表しました。
またバチカンは、台湾がヨーロッパで唯一、外交関係を維持している国で、
台湾外交部は元副総統の陳建仁氏を派遣すると発表しています。
此外,梵蒂岡是台灣在歐洲唯一維持外交關係的國家,台灣外交部已宣布將派遣前副總統陳建仁先生前往。
トランプ大統領「多くの指導者と会う」
アメリカのトランプ大統領は、ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇の葬儀に参列するため、現地時間25日夜、日本時間の26日6時ごろイタリアの首都ローマ近郊の空港に到着しました。
川普總統:「會見多位領導人」美國總統川普為了參加羅馬天主教教宗方濟各的葬禮,於當地時間25日夜間、日本時間26日早上6點左右,抵達義大利首都羅馬近郊的機場。
出発に先立ち、トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に対し「葬儀に参列するためローマに向かう。
在出發前,川普總統在白宮對記者表示:「我將前往羅馬參加葬禮。」
敬意を
表すためだ」と
述べました。
その上で「多くの外国の指導者とも会うことになる。
彼らは
会いたがっている」と
述べて、
各国首脳らと
意見を
交わす見通しだとしています。
他表示「他們想見面」,並預計將與各國領袖交換意見。
ことし1月に2期目のトランプ政権が発足して以降、トランプ大統領が外国を訪れるのは初めてです。
自今年1月第二任川普政府上任以來,這是川普總統首次出訪國外。
埋葬までの流れを簡素化
教皇の死後に行われる一連の儀式は、葬儀の規則を定めた典礼書に沿って行われます。
簡化埋葬流程,教宗去世後所舉行的一系列儀式,皆依照規定葬禮規則的典禮書進行。
フランシスコ教皇は去年4月にこれを改訂し、埋葬までの流れを簡素化しました。
教宗方濟各於去年四月修訂了這一規定,簡化了直到埋葬為止的流程。
教皇の遺体はこれまでイトスギのひつぎに入れられたあと、鉛のひつぎ、それに、かしのひつぎを重ねる形で納められていましたが、今回は鉛の内張りが施された木製のひつぎのみとなっています。
教宗的遺體過去是先放入柏樹棺材,然後再放入鉛棺,最後再加上一層橡木棺材重疊安置,但這次只使用內襯鉛的木製棺材。
バチカンのサンピエトロ大聖堂では、ひつぎのふたを開けた状態で弔問が行われ、葬儀の前日にふたが閉じられます。
在梵蒂岡的聖彼得大教堂,弔唁是在棺蓋打開的狀態下進行的,並會在葬禮的前一天將棺蓋蓋上。
26日、現地時間の午前10時からサンピエトロ広場で執り行われる葬儀の際には聖歌がささげられ、その後ひつぎが墓に移されます。
26日,當地時間上午10點起,將於聖彼得廣場舉行葬禮,屆時將獻上聖歌,隨後靈柩將被移至墓地。
フランシスコ教皇は2022年6月29日付けの遺書で、歴代教皇の多くが埋葬されてきたバチカンのサンピエトロ大聖堂ではなく、ローマ市内のサンタマリアマッジョーレ大聖堂に埋葬し、墓についても質素なものを望む意思を記しています。
方濟各教宗在2022年6月29日所寫的遺囑中表達了希望被安葬在羅馬市內的聖母大殿,而不是歷代教宗多被安葬的梵蒂岡聖彼得大教堂,並表示希望墳墓也能保持樸素。
ローマ教皇庁によりますと、教皇の遺体はこの遺書に従って埋葬される予定で、墓には名前のみが記された墓石と、教皇が胸に下げていた十字架の複製だけが刻まれているということです。
根據羅馬教廷的說法,教宗的遺體將按照這份遺囑下葬,墓碑上僅刻有名字,並且只刻有教宗胸前所佩戴的十字架複製品。
そして、26日から来月4日までの9日間が喪に服す期間と定められ、期間中は毎日、教皇への祈りがささげられます。
然後,從26日到下個月4日這9天被定為哀悼期間,期間內每天都會為教皇獻上祈禱。
新教皇を選ぶ「コンクラーベ」候補は
フランシスコ教皇の死去を受け、教皇に次ぐ地位にある枢機卿たちによって新しい教皇を選ぶ選挙「コンクラーベ」が近く、行われることになります。
由於教宗方濟各的逝世,選出新教宗的「秘密會議」(Conclave)將由地位僅次於教宗的樞機主教們在不久的將來舉行,以選出新的教宗。
「コンクラーベ」は80歳未満の枢機卿たちが投票できる選挙で、原則として教皇の死去から15日から20日後までに始まることになっています。
「教宗選舉會議」是由未滿80歲的樞機主教們參與投票的選舉,原則上應在教宗去世後的第15天至第20天之間開始。
このため今回のコンクラーベは、来月6日から11日の間に始まる可能性が高いという見方が出ていますが、枢機卿が集合していれば開始を早めることも可能で、正式な日程は今後、枢機卿たちが会議で決定します。
因此,目前普遍認為這次的秘密會議很可能會在下個月6日到11日之間開始,但如果樞機主教們已經集合完畢,也有可能提前開始,正式的日期將由樞機主教們在會議上決定。
教皇は慣習的に枢機卿の中から選ばれますが、誰が次の教皇になるかをめぐっては、キリスト教徒が多い国のメディアを中心に有力候補とされる複数の人物の名前が取りざたされています。
教宗慣例上會從樞機主教中選出,但關於誰會成為下一任教宗,主要以基督教徒眾多的國家的媒體為中心,已經有多位被視為有力候選人的名字被提及。
この中には
▽フランシスコ教皇の側近の国務長官を務め、外交も担ったピエトロ・パロリン枢機卿や
▽フランシスコ教皇の特使としてロシアやウクライナを訪問したマッテオ・マリア・ズッピ枢機卿の名前などがあがっています。
在這之中,有擔任方濟各教宗親信的國務卿,並負責外交事務的彼得羅·帕羅林樞機主教,以及作為方濟各教宗特使曾訪問俄羅斯和烏克蘭的馬泰奧·瑪利亞·祖皮樞機主教等人的名字被提及。
また
▽フィリピン出身のルイス・アントニオ・タグレ枢機卿は「アジアのフランシスコ」と呼ばれるなど教皇との距離が近く、選出されればアジア出身者で初めての教皇となるほか
▽アフリカのガーナ出身のピーター・タークソン枢機卿もサハラ砂漠より南にある国の出身者で初めての教皇の候補として、いずれも注目を集めています。
此外,出身菲律賓的路易斯·安東尼奧·塔格萊樞機主教因被稱為「亞洲的方濟各」,與教宗關係密切,如果當選,將成為首位來自亞洲的教宗;另外,來自非洲迦納的彼得·特克森樞機主教也是首位來自撒哈拉沙漠以南國家的教宗候選人,兩人都備受矚目。
投票はバチカンのシスティーナ礼拝堂で行われ、新しい教皇が決まると礼拝堂の煙突から白い煙があがり鐘が鳴らされることになっています。
選舉在梵蒂岡的西斯汀禮拜堂舉行,當新教宗決定後,禮拜堂的煙囪會冒出白煙,並會敲響鐘聲。