日本新聞: 東京都内のクリニック患者増加に危機感陽性率も上昇

東京とうきょう都内とないのクリニック患者かんじゃ増加ぞうかに危機きき感かん陽性ようせい率りつも上昇じょうしょう

Jul 31, 2021 17:07

Furigana

新型しんがたコロナウイルスの感染かんせんが急きゅう拡大かくだいしている東京とうきょう都内とないのクリニックでは、増加ぞうかする患者かんじゃの対応たいおうに追おわれています。

このうち東京とうきょう・立川たつかわ市しのクリニックには、今月こんげつ下旬げじゅん以降いこう、発熱はつねつなどを訴うったえる患者かんじゃが平均へいきんで1日にちに20人にん余あまり訪おとずれています。

上旬じょうじゅんに比くらべると4割わり増ふえているということです。

PCR検査けんさの陽性ようせい率りつも上昇じょうしょうしています。

今月こんげつ下旬げじゅんの平均へいきんはおよそ31％と、上旬じょうじゅんを19ポイント上回うわまわっているということです。

2人にんの医師いしが常駐じょうちゅうしていますが、診察しんさつやワクチン接種せっしゅなどの業務ぎょうむに加くわえ、検査けんさ結果けっかの説明せつめいや保健所ほけんじょへの連絡れんらくにも追おわれ、出勤しゅっきん時間じかんを早はやめてどうにか対応たいおうしているということです。

また、新宿しんじゅくにある系列けいれつのクリニックでも、今月こんげつ下旬げじゅんになって、上旬じょうじゅんの5倍ばい近ちかい患者かんじゃが訪おとずれるようになりました。

常駐じょうちゅうする医師いしは1人にんですが、多おおい日ひで36人にんの患者かんじゃが訪おとずれ、このうち27人にんが陽性ようせいだったということです。

ナビタスクリニックの理事りじ長ちょうを務つとめる久住ひさずみ英二えいじ医師いしは「陽性ようせい率りつが急激きゅうげきに上昇じょうしょうしているという実感じっかんがある。この勢いきおいで来週らいしゅうに今いまの倍ばい、その倍ばいという感かんじで感染かんせんが増ふえてくると、検査けんさが追おいつかなくなる」と危機きき感かんをあらわにしています。

そのうえで、「これまでは感染かんせんしなかった通勤つうきんや通学つうがくしかしていないような人ひとたちが陽性ようせいになっている。若わかい人ひとは重症じゅうしょう化かしないと言いわれているが、高熱こうねつも出でるし、せきが長引ながびいて頭あたまが割われるように痛いたむこともある。においや味あじが分わからなくなる症状しょうじょうは何なんか月かげつも続つづくので、生活せいかつにも大おおきな支障ししょうが出でてしまう。ワクチンが若わかい人ひとにも届とどくとされる秋あきごろまでは人ひとに会あうのを控ひかえるなど対策たいさくを続つづけてほしい」と話はなしています。