Báo tiếng Nhật: 感染急拡大“各地で災害レベルの認識必要” 厚労省専門家会合

新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん者しゃ数すうが全国ぜんこくで連日れんじつ、過去かこ最多さいたを更新こうしんするなど急激きゅうげきな感染かんせん拡大かくだいが続つづく中なか、対策たいさくについて助言じょげんする厚生こうせい労働ろうどう省しょうの専門せんもん家か会合かいごうが開ひらかれました。

重症じゅうしょう者しゃ数すうが過去かこ最大さいだい規模きぼになって亡なくなる人ひとの数かずも今後こんご増加ぞうかすることが懸念けねんされるため「全国ぜんこく各地かくちで災害さいがいレベルの状況じょうきょうにあるとの認識にんしきでの対応たいおうが必要ひつようだ」として、自分じぶんや家族かぞくを守まもるためにも外出がいしゅつや県境けんきょうを越こえた移動いどうを控ひかえ、できるだけ自宅じたくで過すごすよう呼よびかけました。

18日にち開ひらかれた専門せんもん家か会合かいごうでは、感染かんせん状況じょうきょうについて「全国ぜんこく的てきにほぼすべての地域ちいきで新規しんき感染かんせん者しゃ数すうが急速きゅうそくに増加ぞうかしており、これまでに経験けいけんしたことのない感染かんせん拡大かくだいとなっている。お盆おぼんの影響えいきょうで今後こんごさらに増加ぞうかすることも想定そうていされる」と分析ぶんせきしました。

そのうえで重症じゅうしょう者しゃの数かずが過去かこ最大さいだい規模きぼになり高齢こうれいの感染かんせん者しゃ数すうも増加ぞうかし、亡なくなる人ひとの増加ぞうか傾向けいこうが見みえ始はじめ、今後こんごさらに増ふえることが懸念けねんされるとして「全国ぜんこく各地かくちで災害さいがいレベルの状況じょうきょうにあるとの認識にんしきでの対応たいおうが必要ひつようだ」という認識にんしきを示しめしています。

さらに、中等ちゅうとう症しょうや重症じゅうしょうの患者かんじゃの入院にゅういん調整ちょうせいが困難こんなんになり、一般いっぱんの医療いりょうを制限せいげんし、救急きゅうきゅう搬送はんそうが困難こんなんなケースが出でてきているとして「救すくえる命いのちが救すくえなくなるような危機きき的てきな状況じょうきょうさえ危惧きぐされる」という表現ひょうげんで、極きわめて強つよい危機きき感かんを示しめしました。

地域ちいき別べつに見みると、東京とうきょう都とでは過去かこ最大さいだい規模きぼの感染かんせん拡大かくだいで、入院にゅういん者しゃ数すうは20代だいから50代だいを中心ちゅうしんに、人工じんこう呼吸こきゅう器きなどを使用しようしている重症じゅうしょう者しゃ数すうは40代だいから60代だいを中心ちゅうしんとして増加ぞうかが継続けいぞくして過去かこ最多さいたの水準すいじゅんを更新こうしんし続つづけ、新あらたな入院にゅういんの受け入うけいれや救急きゅうきゅう搬送はんそうが困難こんなんなケースや、一般いっぱん医療いりょうを制限せいげんする事態じたいも起おきています。

また、埼玉さいたま県けん、千葉ちば県けん、神奈川かながわ県けんでも病床びょうしょうの使用しよう率りつが急増きゅうぞうしていて、東京とうきょうでは夜間やかんの人出ひとでは着実ちゃくじつに減へっているものの、前回ぜんかいの緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげん時じの水準すいじゅんには届とどいていないと指摘してきしています。

沖縄おきなわ県けんは過去かこに例れいのない水準すいじゅんの感染かんせんとなっていて、病床びょうしょう使用しよう率りつが8割わりを超こえる状況じょうきょうにもかかわらず夜間やかんの人出ひとでが再ふたたび増加ぞうか傾向けいこうに転てんじ、感染かんせん拡大かくだいが続つづく可能かのう性せいがあるとしています。

専門せんもん家か会合かいごうは、首都しゅと圏けんや沖縄おきなわ県けんではPCR検査けんさの陽性ようせい率りつが20％以上いじょうなどと高たかくなっていて、検査けんさでの感染かんせん者しゃ数すうの把握はあくが不十分ふじゅうぶんと考かんがえられ、実際じっさいの感染かんせん者しゃ数すうが過小かしょうに評価ひょうかされているという指摘してきもあるとしています。

そのうえで専門せんもん家か会合かいごうは、必要ひつような対策たいさくについて、感染かんせん力りょくが強つよいデルタ株かぶは「これまでとは違ちがうレベルのウイルスである」という危機きき感かんを行政ぎょうせいと市民しみんが共有きょうゆうし、自分じぶんや家族かぞくを守まもるために、ワクチンを接種せっしゅした人ひとを含ふくめて外出がいしゅつを半分はんぶん以下いかにして、ふだん会あわない人ひとと会あう機会きかいをできるだけ減へらし、県けんを越こえた移動いどうを控ひかえること、職場しょくばでは会議かいぎを原則げんそくオンラインで行おこない、テレワークを推進すいしんし、症状しょうじょうがある人ひとの出社しゅっしゃ自粛じしゅくを徹底てっていするよう求もとめました。

また、都道とどう府県ふけんが主体しゅたいとなって地域ちいきの医療いりょう資源しげんを最大限さいだいげん活用かつようし、全国ぜんこく的てきに厳きびしい感染かんせん状況じょうきょうが当面とうめんは続つづくという前提ぜんていで、臨時りんじの医療いりょう施設しせつなどの整備せいびなどの対策たいさくを進すすめる必要ひつようがあるとしています。

脇田わきた座長ざちょう「接触せっしょくを減へらしてもらうしかない」

会合かいごうのあと会見かいけんした脇田わきた隆たかし字じ座長ざちょうは現在げんざいの感染かんせん状況じょうきょうと対策たいさくについて「首都しゅと圏けんや沖縄おきなわでは感染かんせん状況じょうきょうが『踊り場おどりば』になっているように見みえているが、ほかの地域ちいきでは急速きゅうそくな拡大かくだいが続つづいていて、東京とうきょうでもかなり多おおい感染かんせん者しゃ数すうが報告ほうこくされているので今後こんごも増加ぞうかが続つづくという見込みこみが話し合はなしあわれた。これまでの感染かんせん対策たいさくを徹底てっていするのに加くわえて当面とうめんは接触せっしょくを減へらしてもらうしかない。政府せいふの分科ぶんか会かいから提言ていげんがあったように外出がいしゅつの機会きかいを半分はんぶんにしてもらうことが中心ちゅうしんになる。現在げんざい、医療いりょうの状況じょうきょうは『災害さいがいレベル』としきりに言いわれているが、一般いっぱんの医療いりょうが制限せいげんされるような状況じょうきょうだということを認識にんしきして行動こうどうしてほしい」と話はなしていました。

そのうえで、ロックダウンのような強つよい感染かんせん対策たいさくの仕組しくみが必要ひつようだという声こえが出でていることについては、「飲食いんしょく店てんなどには強つよい制限せいげんがとられる一方いっぽうで、個人こじんに対にたいしては外出がいしゅつ制限せいげんなどの強つよい対策たいさくはできず、自粛じしゅくをお願おねがいする形かたちで進すすめてきた。現在げんざいの爆発ばくはつ的てきな感染かんせん拡大かくだいに間に合まにあうように新あらたな仕組しくみの議論ぎろんをするのは難むずかしいため今いまの法的ほうてきな枠組わくぐみの中なかでなんとか感染かんせん状況じょうきょうを改善かいぜんさせることになる。きょうの会合かいごうで議論ぎろんがあったわけではないが、今後こんごの感染かんせん症しょうへの対策たいさくを考かんがえると個人こじんの行動こうどうもある程度あるていど、制限せいげんするような法的ほうてきな枠組わくぐみが必要ひつようではないかと考かんがえている」と話はなしていました。

新規しんき感染かんせん者しゃ数すう全国ぜんこくで前週ぜんしゅう比ひ1.31倍ばいに

専門せんもん家か会合かいごうで示しめされた資料しりょうによりますと、新規しんき感染かんせん者しゃ数すうは17日にちまでの1週間しゅうかんでは、前まえの週しゅうと比くらべて全国ぜんこくでは1.31倍ばいと感染かんせんの拡大かくだいが続つづいています。

現在げんざいの感染かんせん状況じょうきょうを人口じんこう10万まん人にんあたりの直近ちょっきん1週間しゅうかんの感染かんせん者しゃ数すうで見みると、

▽沖縄おきなわ県けんが311.56人にんと、初はじめて300人にんを超こえる過去かこにない規模きぼの感染かんせん拡大かくだいになっているほか、

▽東京とうきょう都とが227.64人にん、

▽神奈川かながわ県けんが159.68人にん、

▽埼玉さいたま県けんが149.10人にん、

▽千葉ちば県けんが138.06人にん、

▽大阪おおさか府ふが126.20人にん、

▽福岡ふくおか県けんが111.62人にん、

▽京都きょうと府ふが104.37人にんと100人にんを超こえていて、

全国ぜんこくでも101.26人にんと初はじめて100人にんを超こえました。

感染かんせん状況じょうきょうが最もっとも深刻しんこくな「ステージ４よん」の目安めやすの25人にんを超こえているのは、40の都道とどう府県ふけんとなっています。

デルタ株かぶ各地かくちで感染かんせん全体ぜんたいの90％以上いじょうに

感染かんせん力りょくの強つよい変異へんいウイルス「デルタ株かぶ」は、首都しゅと圏けんだけでなく関西かんさいや愛知あいち、福岡ふくおか、沖縄おきなわなど、各地かくちで感染かんせん全体ぜんたいの90％以上いじょうを占しめ、ほぼ置き換おきかわったと推定すいていされています。

国立こくりつ感染かんせん症しょう研究所けんきゅうじょが民間みんかんの検査けんさ会社かいしゃ7社しゃの「変異へんい株かぶスクリーニング検査けんさ」のデータを元もとにデルタ株かぶでみられる「L452R」の変異へんいが含ふくまれたウイルスがどれくらいの割合わりあいを占しめているか推定すいていした結果けっかを、専門せんもん家か会合かいごうで示しめしました。

それによりますと、東京とうきょう都とではデルタ株かぶなどがすでに98％、神奈川かながわ県けん、埼玉さいたま県けん、千葉ちば県けんを含ふくめた首都しゅと圏けんの1都と3県けんでも98％とほぼすべてが置き換おきかわっています。

また、大阪おおさか府ふ、京都きょうと府ふ、兵庫ひょうご県けんの関西かんさいの2府ふ1県けんでも、先月せんげつ上旬じょうじゅんまでは少すくない状態じょうたいでしたが、急速きゅうそくに広ひろがって、すでに92％とほぼ置き換おきかわったとしています。

さらに、沖縄おきなわ県けんですでに99％、福岡ふくおか県けんで97％、愛知あいち県けんで94％とほぼ置き換おきかわったほか、北海道ほっかいどうでも85％と推定すいていされていて、デルタ株かぶの感染かんせんの拡大かくだいとともに感染かんせん者しゃの急増きゅうぞうとともに入院にゅういん患者かんじゃが急増きゅうぞうし、東京とうきょう都となどで医療いりょう体制たいせいが危機きき的てきな状況じょうきょうになっていることにつながっていると指摘してきされています。