日本新聞: “目が不自由な人が一人でランニング” グーグル新技術開発へ

“目めが不自由ふじゆうな人ひとが一いち人にんでランニング” グーグル新しん技術ぎじゅつ開発かいはつへ

Aug 30, 2021 06:08

Furigana

目めが不自由ふじゆうな人ひとが一いち人にんでもランニングを楽たのしめるよう、大手おおてIT企業きぎょうのグーグルは、スマートフォンの画像がぞう認識にんしきの機能きのうを使つかって走はしる方向ほうこうをランナーに知しらせる、新あたらしい技術ぎじゅつの開発かいはつに乗り出のりだしました。

グーグルの日本にっぽん法人ほうじんが開発かいはつしているのは、カメラを正面しょうめんに向むけた状態じょうたいでランナーの腹部ふくぶにスマートフォンを取り付とりつけ、画像がぞう認識にんしきのAI＝人工じんこう知能ちのうが、地面じめんに引ひかれた線せんとランナーの位置いち関係かんけいを瞬時しゅんじに分析ぶんせきする技術ぎじゅつです。

線せんに沿そって走はしると小ちいさな音おとしか鳴なりませんが、線せんからそれるほど大おおきな音おとが鳴なる仕組しくみで、目めが不自由ふじゆうな人ひとが音おとを頼たよりに一いち人にんでもランニングを楽たのしめるよう、実用じつよう化かを目指めざしています。

視覚しかく障害しょうがい者しゃで、この開発かいはつプロジェクトに参加さんかし、一いち人にんで10キロを完走かんそうしたという御園みその政光まさみつさんは「伴走ばんそう者しゃと走はしるのと一いち人にんで走はしるのは違ちがう感覚かんかくで、自由じゆうで気持きもちいいです」と話はなしていました。

会社かいしゃは、落ち葉おちばや泥どろなどで線せんが隠かくれているような状態じょうたいでも正確せいかくに作動さどうするよう、今後こんごも開発かいはつを続つづけるということです。

グーグルの川島かわしま高たかしさんは「障害しょうがいのある人ひとでも、身近みぢかなスマホを使つかうことでスポーツや運動うんどうすることにアクセスできるようにしたい」と話はなしていました。

自動車じどうしゃメーカーのホンダも、スマートフォンの位置いち情報じょうほうを活用かつようしながら、靴くつの前後ぜんご、左右さゆうを振動しんどうさせて進すすむ方向ほうこうを知しらせる装置そうちを開発かいはつするなど、デジタル技術でじたるぎじゅつを活用かつようして目めが不自由ふじゆうな人ひとの屋外おくがいの活動かつどうを支援しえんする動うごきが広ひろがっています。