タニシのおんがえし

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Feb 18, 2025 10:02 1055
Furigana
日本報紙

むかし々、山間さんかんむら五作ごさくというはたらもの若者わかものがおった。五作ごさくがくおおきなこぶがあるのがなやだった。

ある野良仕事のらしごとをしていたんぼ一匹いっぴきのタニシがはなしかけてきた。タニシがいうには、大雨おおあめうえからながされてきたが自分じぶんにはあしがないのでのぼこと出来できず、兄弟きょうだいともはなばなさびしい自分じぶんうえんぼほうげてくれないか、とたのので五作ごさくそうしてやった。

それからあともタニシをつけるたびに仕事中しごとちゅうでもうえんぼほうげてやっていた。

そうして3ねんほどたったあるよるのこと、たくさんのタニシが五作ごさくいえたずねてて、日頃ひごろれいをしたいからなにねがことがないかと五作ごさくがくのこぶがちいさなころからのなやだがこれっても仕方しかたがないことだから、とこたえた。

すると一匹いっぴきのタニシがかおのぼってきてこぶのまわをくるくるまわり、五作ごさくなにのまじないかと不思議ふしぎがっているあいだえてしまった。

翌朝よくあさ五作ごさくきてみるとがくのこぶがくなっていて、五作ごさくなみだほどよろこんだ。そのはなしいた村人達むらびとたちもタニシをつけたらうえんぼほうげるようになったそうな。

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