ビキと荷車にぐるま

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Dec 27, 2024 07:12 1
Furigana
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むかしあるところに荷車にぐるまがようけとおみちがあった。

そのみちのそばには小川おがわながれており、小川おがわ土手どてには桶屋おけやのカニの一家いっか下駄屋げたやのタニシの若夫婦わかふうふ提灯屋ちょうちんやのどじょうの老夫婦ろうふうふそして毎日寝まいにちねているだけのおおいばりでおこたものどくもののビキドン(カエル)がんでおった。荷車にぐるまみちとおみんなこわがったが、ビキドンだけは平気へいきであった。

あるのこと、前日夜遅ぜんじつよるおそくまでさけみ、昼近ひるちかくまでビキドンがていた。まわいえからは仕事しごとをするおとこえてくる。ビキドンはそのおとはらてて、それぞれいえ文句もんくいにおこなった。そのときにまた荷車にぐるまかよった。みんないつもとおにこわがったが、ビキドンだけは「荷車にぐるまなんてこわくない、うしあしくぐけて、荷車にぐるまうえ逆立さかだしてみせる」とした。

みんなめるのもかずに、ビキドンは荷車にぐるまのところへおこなった。おどろいたことにビキドンは本当ほんとううしあしあいだ見事みごとにりけた。そして荷車にぐるま車輪しゃりんあいだもぴょんぴょんとびぬけた。そして本当ほんとう荷車にぐるまうえ逆立さかだをした。しかしそのときすべらせて荷車にぐるまからちてしまい、そのまま荷車にぐるまにひかれてしまい、ぺちゃんこになってしまった。みんなはあわててぺちゃんこになり、まわしているビキドンのまわあつまった。

その、ビキドンはこころえて鍛冶屋かじやになり、ほか一家いっか同様どうよう一生懸命いっしょうけんめいはたらようになったということである

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