イスラエルは、ハマスとの停戦の延長に向けた協議の行き詰まりから、先月18日からガザ地区への空爆や地上部隊による攻撃を再開し、ハマスへの圧力を強めています。
ガザ地区の保健当局は5日、イスラエル軍の攻撃で過去24時間に60人が死亡したと発表しています。
一方、イスラエル国内では、人質の命を危険にさらすとして攻撃再開に反対する市民などが連日集会を開いています。
最大の商業都市テルアビブでは5日、多くの市民が集まり、ハマスとの協議を通じてすべての人質の解放を実現するよう政府に訴えていました。
参加していた女性は「人質を取り戻す唯一の方法は戦争を終わらせることだ。私たちはハマスとの協議をしなければいけない」と話していました。
3月に公表された地元メディアの世論調査では、すべての人質の解放と引き換えにハマスとの恒久的な停戦を支持する人は69%にのぼり、支持しないと回答した21%を上回っています。
ネタニヤフ首相は、7日にもアメリカを訪問してトランプ大統領と会談し、ガザ地区での停戦についても話し合うとみられていて、会談が停戦協議の進展につながるのかが焦点となっています。