かみさまの年定としさだ

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Dec 9, 2024 16:12 1
Furigana
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ずっと大昔おおむかしはなしこのものには「寿命じゅみょう」がかったので、神様かみさまはすべてのもの寿命じゅみょうさずけることにした。

まずは、とりさかなたちの寿命じゅみょうめて、それから陸地りくちものには三十年さんじゅうねんという寿命じゅみょうめた。するといつも人間にんげんたたかれこき使つかわれているうまが「30さいではおおすぎる」とうったえた。仕方しかたなく神様かみさまうま寿命じゅみょう20さいとしてあげた。今度こんどは、いつも人間にんげん食料しょくりょうばんをするために寝不足ねぶそくいぬが「30さいではおおすぎる」とうったえた。可哀かわそうにとおもった神様かみさまは、いぬ寿命じゅみょう10さいとした。

しかし人間にんげんは「30さいでは全然足ぜんぜんたりません!」と、元気げんきいっぱいうったえた。長生ながいして沢山たくさん子供こどもたちとたのーしくらしたい!とうったえる人間にんげん欲深よくふかさにあきれつつも、神様かみさまうまからいた10さいいぬからいた20さいしてあげた。こうして人間にんげん寿命じゅみょう60さいとなった。

神様かみさま年定としさだめをしてからは、うま苦労くろうしても20ねんで、いぬつかれても10ねんでこのことができるようになった。しかし人間にんげん30さいぎるうまのように重荷おもにことになり、40さいぎるといぬのようによるもおちおちねむれなくなった。人間にんげんよくをかいたために、としをとってから苦労くろうばかりするようになった。

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