EU＝ヨーロッパ連合の裁判所は18日、アメリカのIT大手グーグルがインターネット広告事業で公正な競争を阻害したとして、ヨーロッパ委員会が日本円でおよそ2350億円の制裁金を支払うよう命じた決定を無効とする判決を下しました。
グーグルは利用者が入力した検索キーワードと連動した広告を ウェブサイトに表示しています。ヨーロッパ委員会は2019年、グーグルが競合他社から配信された広告を載せないことを求めるなどして公正な競争を妨げたとして、およそ14億9000万ユーロ、日本円でおよそ2350億円の制裁金を支払うよう命じていました。
グーグル側はこの処分を不服として提訴していましたが、EUの下級審にあたる一般裁判所は18日、ヨーロッパ委員会の決定を無効とする判決を下しました。判決の理由についてグーグルが競合他社の広告掲載を妨げたことが証明されていないとしています。ヨーロッパ委員会側が判決を不服とした場合、最高裁にあたるヨーロッパ司法裁判所に上訴することができます。
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