APD(=
聴覚情報処理障害)の
症状に
悩む笑歩さん(24)が
異変を
感じたのは、
高校生の
頃でした。
友人から「話を聞いてないよね」、「たまに変なところであいづちするよね」などといった思いがけない言葉が、きっかけでした。
当時、APDの症状を知らなかった笑歩さんは、うまく聞き取れないことを友人に説明してもわかってもらえず、戸惑ったといいます。
近所の耳鼻科など、複数の医療機関をまわって聴力検査を受けましたが、正常だと言われました。
医師に違和感を訴えたものの「そういうこともある」「気にしすぎだ」と言われ、明確な診断はつきませんでした。
悩んだ笑歩さんがインターネットなどで調べたところ、出てきたのがAPD=聴覚情報処理障害という初めて聞くことばでした。
その後、APDと診断された笑歩さんが周囲に理解されにくい症状を知ってほしいと、おととし始めたのが、動画投稿サイトの配信です。
笑歩さんには、
実際どのように
聞こえているのか
投稿した
動画で
再現しています。
例えば、「携帯電話はマナーモードにしていただくか電源をお切りください」ということばも、にぎやかなレストランでは人の話し声や食器の音にまぎれてしまい、「携帯電話は・・・にしていただくか・・・切りください」と一部の音しかわからないというのです。
笑歩さんは「コンビニやスーパー
など、
買い物の
時が
大変です。
いろいろな
音が
入って、
耳に
入ってくる
情報が
多いし、いろいろな
音が
入るので、
頭が
パンクしてしまいます。
苦手なことは
いっぱいあります」と
話しています。
APDの疑い まずは専門家に相談を
APDの
症状を
疑って、
専門の
医療機関を
訪れる患者が
相次いでいます。
大阪市立大学医学部附属病院では去年ごろから患者が増え、多い時には1日10人余りが訪れる日もあるということです。
また、詳しい検査ができる施設は全国でも限られていて、ことし10月まで予約でいっぱいの状態だということです。
問診票には「
雑音の
中ではことばが
聞こえづらい」
など患者の
悩みや
症状が
記録され、なかには、「
上司の
指示が
聞き取れず
仕事で
ミスが
相次いだ」「
客の
注文が
聞き取れず
辞めさせられた」といった
訴えも
寄せられているということです。
症状は10代や20代に目立っていて、アルバイトや仕事などでミスが相次いで症状に気付くケースが多いということです。
大阪市立大学医学部耳鼻咽喉科の阪本浩一准教授は「症状を訴える多くの人が、就職してから職場で電話の応対に困ったり、ミスをしたりして気付くケースが多い。深刻な人はうつ傾向になる場合もあり、まず専門家に相談してほしい」と話しています。
進まない理解 退職に至ったケースも
APDの
症状を
職場で
理解してもらえないと、
退職に
至ったケースもあります。
去年7月、APDと診断された東京都の直美さんは、幼いころから聞き取りづらさを感じていましたが、聴力検査では異常がありませんでした。
直美さんが異変を感じたのは、働き始めてからです。
窓口で客の対応をしている最中に、上司から口頭で指示をされ、聞き取れないことがありました。客から頼まれた荷物の宛先の「香川」を「カナダ」と聞き間違え、同僚に指摘されたといいます。
「音として聞こえていても理解できないことがある」と職場で伝えましたが、なかなか分かってもらえずつらくなり、仕事をやめることにしたといいます。
直美さんは「APDの
認知度が
とても低いので、
それが
本当なんだよ、うそじゃないんだよっていうのを
肯定してくださるととてもうれしいですね」と
話しています。
まず診断 生活を変えるきっかけに
APDと
診断されたことで、
日常生活を
送りやすくするきっかけを
得られたという
人もいます。
大阪府の中学生、遼さん(13)です。母親の香央里さんは、遼さんが3歳の頃に声をかけても気付かないことがあり、違和感を感じていたといいます。
5歳の時には医療機関で専門的な検査を受けましたが、年相応の成長で特段の問題はないという結果でした。
それでも、小学校にあがるとざわざわした教室では担任の指示が聞き取れず、集団行動にうまくついていけなかったり、提出物が遅れたりして、苦労することも多かったといいます。
この春、中学進学を前に症状に詳しい医師を訪ねたところ、初めてAPDと診断されました。
診断を
受けたことについて
香央里さんは、「
今まで
感じていた
違和感は
これだったん
だって、
非常に
納得した、
安心できたというのが
とても大きいです」と
話しています。
また、
遼さんは「
自分が
物事を
忘れたり、
動きが
ちょっと遅かったりするっていうので、
自分と
同じような
人がたくさんいるのに
安心しました」と
話していました。
そして、
学校生活が
送りやすく
なるようにと
中学校に
症状への
理解を
求めました。
香央里さんは「APDの症状の知名度がもっと高くなって、私はその特徴がありますとカミングアウトすることで、ゆっくり、はっきりと話をしてくれる人が増えたり、プリントしてくれたりする配慮をいただけたらありがたい。そう変わっていったらうれしいなと思います」と話しています。
大阪市立大学医学部耳鼻咽喉科の阪本浩一准教授は「症状を疑ったらまず大事なのは診断をすること、そして、周囲との環境の調整が大切です。診断を受けることで、困難を持っていることを説明しやすくなり、支援を得ることでより生活しやすくなる手がかりにしてほしい」と話しています。
心臓人工弁カテーテル手術長期治療データ調査へ
大阪大学医学部附属病院のグループがカテーテルを使って心臓に人工の弁を埋め込む手術の経過を調べたところ、10年以内に弁がうまく機能しなくなり、再手術が必要になったり死亡したりしたケースがあわせて30例近くあったことがわかりました。この手術は高齢者を中心に普及していますが、グループは長期の治療成績のデータが十分でないとして全国の医療機関と調査することにしています。
N1
출처: NHK
430
Jul 28, 2025 06:07
石破首相 自民党の臨時役員会で続投の意向伝達か
参議院選挙で、自民・公明両党は過半数の議席を維持できず、衆議院に続き、参議院でも少数与党になりました。自民党の臨時役員会で石破総理大臣は、比較第1党としての責任は重いとして、総理大臣を続投する意向を伝えているものとみられます。
N2
출처: NHK
95
Jul 21, 2025 11:07
自民党総裁 石破首相が続投表明 “野党との合意形成図る”
参議院選挙を受けて、自民党総裁の石破総理大臣は記者会見し、国政に停滞を招いてはならず、比較第一党としての責任を果たしたいとして、総理大臣を続投する意向を正式に表明しました。また、衆参両院で少数与党となる中、政策ごとに野党との合意形成を図っていく考えを強調しました。
N1
출처: NHK
62
Jul 21, 2025 16:07
参議院選挙 自民・公明 過半数割れ【各党の獲得議席 全確定】
20日に投票が行われた第27回参議院選挙。125の議席をめぐって争われ、各党の獲得議席が決まりました。自民・公明両党は過半数の議席を維持できず衆議院に続き参議院でも少数与党となりました。石破総理大臣は比較第1党としての責任は重いとして総理大臣を続投する意向で21日に正式に表明する見通しです。
N2
출처: NHK
1
Jul 21, 2025 09:07
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