中国とインドの
係争地帯で
先月、
双方の
軍が
衝突し、
その後も
にらみ合いが
続く中、
中国の
王毅外相とインドの
安全保障担当のドバル
補佐官が
電話会談し、
緊張緩和に
向けて
双方の
部隊を
速やかに
現場から
離脱させることで
合意しました。インド
北部ラダック
地方の
中国とインドの
係争地帯では
先月15
日、
両国の
軍が
衝突して
少なくともインド
側の20
人が
死亡し、
その後も、
双方の
兵士が
実効支配線付近の
複数の
場所で
にらみ合う状態が
続いていました。
両国の外務省によりますと、中国の王毅外相とインドの安全保障担当のドバル補佐官は、5日、電話会談し、係争地帯の緊張緩和に向けて双方の部隊を速やかに現場から離脱させ、対話を継続する方針で合意したということです。
また、インド政府は両国が実効支配線を厳格に尊重し、さらなる衝突を回避するために協力することを改めて確認したとしています。
インド軍の関係者によりますと、電話会談の後、衝突やにらみ合いが起きた場所から両国の部隊が撤退する動きが見られるということです。
両国の軍の衝突で死者が出るのは45年ぶりで、インド国内では中国製品の不買運動が広がるなど中国への反発が急速に高まっていて、今回の合意で対立が収束に向かうのかが焦点です。