Actualités japonaises: 長期金利変動幅の上限上回るあすから日銀金融政策決定会合

週しゅう明あけの16日にちの債券さいけん市場しじょうでは、先週せんしゅうに続つづいて日本にっぽん国債こくさいに売うり注文ちゅうもんが膨ふくらみ、長期ちょうき金利きんりは再ふたたび日銀にちぎんが変動へんどう幅はばの上限じょうげんとする0.5％を上回うわまわって一時いちじ、0.51％まで上昇じょうしょうしました。日銀にちぎんが先月せんげつに続つづいて金融きんゆう緩和かんわ策さくの修正しゅうせいに動うごくのではないかという見方みかたを背景はいけいに市場しじょうでは金利きんりの上昇じょうしょう圧力あつりょくが高たかまっています。

国債こくさいは、売うられると価格かかくが下さがって金利きんりが上昇じょうしょうするという関係かんけいにありますが、週しゅう明あけの16日にちの債券さいけん市場しじょうでは先週せんしゅうに続つづいて日本にっぽん国債こくさいが売うられ、長期ちょうき金利きんりの代表だいひょう的てきな指標しひょうとなっている10年ねんものの国債こくさいの利回りまわりは一時いちじ、0.51％まで上昇じょうしょうしました。

日銀にちぎんは12月つき20日にち、大だい規模きぼな金融きんゆう緩和かんわ策さくを修正しゅうせいして長期ちょうき金利きんりの変動へんどう幅はばの上限じょうげんを0.5％程度ていどに引き上ひきあげましたが長期ちょうき金利きんりがこの上限じょうげんを超こえるのは先週せんしゅう13日にちに続つづいて2営業えいぎょう日び連続れんぞくです。

長期ちょうき金利きんりが上昇じょうしょうしたのは、日銀にちぎん17日にちから18日にちにかけて開ひらく金融きんゆう政策せいさくを決きめる会合かいごうで金融きんゆう緩和かんわ策さくの修正しゅうせいに動うごくのではないかという見方みかたから、金利きんりの上昇じょうしょうを見越みこしてあらかじめ国債こくさいを売うる動うごきが強つよまったためです。

ただ、日銀にちぎんが、長期ちょうき金利きんりの上昇じょうしょうを抑おさえるため大量たいりょうに国債こくさいを買い入かいいれたことでその後そのご、長期ちょうき金利きんりはいくぶん低下ていかし、0.5％で16日にちの取り引とりひきを終おえました。

市場しじょう関係かんけい者しゃは、「あすからの金融きんゆう政策せいさくを決きめる会合かいごうで日銀にちぎんがどのような対応たいおうをとるか、市場しじょうは固唾かたずをのんで見守みまもっている」と話はなしています。

市場しじょう関係かんけい者しゃ「日銀にちぎんは金利きんり上昇じょうしょうを抑おさえ切きれていない」

日本にっぽん国債こくさいの売買ばいばいを手てがける都内とないの証券しょうけん会社かいしゃでは長期ちょうき金利きんりが再ふたたび上限じょうげんの0.5％を超こえたことで担当たんとう者しゃが金利きんりの動向どうこうを注意深ちゅういぶかく見みていました。

マネックス証券しょうけんの塚本つかもと憲弘のりひろインベストメント・ストラテジーズは「先月せんげつの日銀にちぎんの政策せいさく修正しゅうせいの発表はっぴょうは突然とつぜんで、事前じぜんには否定ひてい的てきだった利上りあげに匹敵ひってきするような政策せいさくが出でてきた。しかし日銀にちぎんは利上りあげではないと説明せつめいしており、マーケットと日銀にちぎんとの対話たいわがずれていて十分じゅうぶんにできていない。市場しじょうの売うり圧力あつりょくが勝まさり長期ちょうき金利きんりは0.5％を上回うわまわる状況じょうきょうで、日銀にちぎんは金利きんり上昇じょうしょうを抑おさえ切きれていないという印象いんしょうだ」と話はなしています。

住宅じゅうたくローン金利きんりへの影響えいきょうは

長期ちょうき金利きんりの上昇じょうしょうは、私わたしたちの暮くらしにどのような影響えいきょうを与あたえるのでしょうか。

真っ先まっさきに気きになるのが住宅じゅうたくローンの金利きんりへの影響えいきょうです。

住宅じゅうたくローンの金利きんりは大おおきく分わけて、固定こてい型がたと変動へんどう型がたがありますが、このうち固定こていの金利きんりは、10年ねんものの長期ちょうき国債こくさいの金利きんりが指標しひょうになっています。

このため、長期ちょうき金利きんりが上昇じょうしょうすると、それに連動れんどうする形かたちで金利きんりが上あがる可能かのう性せいがあります。

実際じっさい、先月せんげつ、日銀にちぎんが金融きんゆう緩和かんわ策さくを修正しゅうせいし、長期ちょうき金利きんりが上昇じょうしょうしたことを受うけ、大手おおて銀行ぎんこう各行かくこうは、今月こんげつから適用てきようする10年ねん固定こていの金利きんりを引き上ひきあげました。

銀行ぎんこうによっては引き上ひきあげ幅はばが14年ねん7か月かげつぶりの大おおきさになるなど、大幅おおはばな引き上ひきあげとなりました。

日銀にちぎんは連日れんじつ、大量たいりょうに国債こくさいを購入こうにゅうし、これ以上いじょうの長期ちょうき金利きんりの上昇じょうしょうを容認ようにんしない構かまえを見みせていますが、今後こんご、仮かりに長期ちょうき金利きんりの一段いちだんの上昇じょうしょうを容認ようにんした場合ばあいには、住宅じゅうたくローンの固定こてい金利きんりがさらに上あがる可能かのう性せいもあります。