ChatGPT(チャットGPT)を開発する米オープンAIの内部関係者は4日、人工知能(AI)開発企業に対し、AIの「重大なリスク」について透明性を高め、自社が構築している技術について懸念を表明する従業員を保護することを求める書簡を公開しました。
オープンAIを含むAI企業の現従業員と元従業員らが署名した書簡には「AI企業には効果的な監督を回避する強い経済的インセンティブがある」と記されています。
書簡を作成した人物らはAI企業に対し、懸念を表明する人々を罰するのではなく歓迎する「批判を受け入れる文化」を育むことも求めました。
書簡には、企業はAIがもたらす「重大なリスク」を認識していますが、こうしたリスクと保護対策について一般市民を啓蒙するために今以上に努力すべきだと書かれています。重大なリスクとは、改ざんから、AIが人間の知性を超える「シンギュラリティー」まで人類絶滅につながる可能性を意味します。