その場で再開を待つ人も多くいて、午後1時ごろには70人以上の長い列ができていました。
また、神戸市灘区の50代のパート従業員の女性は「周りに感染している人がいませんが、感染しているか不安だったので受けに来ました。待ったのでしっかり案内をしてほしかったです」と話していました。
こうした中、姫路市にある居酒屋は措置が適用される27日から臨時休業することを決めました。 今月21日、東京都などにまん延防止等重点措置が適用されて以降、客の流れが止まり、営業しても赤字になる可能性があることから、休業を決断したということです。
これを受けて、大阪府看護協会は施設で感染者の健康管理などを行う看護師の確保を急ピッチで進めています。 大阪府内では24日時点で宿泊療養施設で療養している人は2554人にのぼります。 このうち、大阪 浪速区の宿泊療養施設ではおよそ140人が療養中で、看護師が朝から療養者に電話をして健康状態を確認するなど、慌ただしく対応していました。 感染が急拡大する中、府は感染者の急増に対応するため24日までの1週間に新たに7つの宿泊療養施設を開設し、25日の時点で施設の数は35か所、1万室余りとなっています。
協会は来月上旬までに100人の新たな看護師の確保を目指していて、今月に入ってからは毎日、看護師の面接と採用者への研修を行うなど対応に追われています。 大阪府看護協会の高橋弘枝会長は「3回目のワクチン接種でも人手がいるので看護師を集めるのはすごく大変な状況です。できるだけ多くの看護師の方にご協力をいただきなんとか、対応できるようにしたい」と話しています。
大阪の天王寺動物園では、複数の職員が新型コロナに感染したり、自宅待機になったりしたため、25日から当面休園となり、入り口には「臨時休園」と書かれたポスターが貼られました。
休園の判断について向井猛園長は「職員や動物、お客様の安全を考慮して苦渋の決断ですが臨時休園としました」と話しました。 そのうえで「私たち動物園の職員は動物にとってのエッセンシャルワーカーです。休んでいる職員に代わって普段とは違う動物を担当する職員には、慎重に業務にあたるよう指示しました」と話していました。
羽咋市で養殖のかきなどを出している飲食店では「お酒が飲める時間が短い」などといった理由で、夜の時間帯の団体客の予約は、キャンセルがすでに20件ほどにのぼっているということです。 店を運営する会社の酒井光博社長は「県外からのお客さんも増えてきていたが、キャンセルの電話ばかりで残念です」と話していました。
酒井社長は「過去の重点措置の適用期間中も能登方面に全く客が来なくなっていたので今回、県内全域に措置が適用されることはむしろ妥当だと思う。可能なかぎりの感染対策をしながら、経営を続けていきたい」と話していました。
感染が下火になったため、先月は全国各地から訪れた修学旅行生の姿が目立ちましたが、全国的な感染急拡大を受けてそうした光景は見られなくなりました。
感染状況が比較的落ち着いた去年9月以降は、利用者数がコロナ前の6割ほどにまで回復していましたが、感染の急拡大などを受けて今月上旬からは再び減少しています。 例年これから3月にかけては卒業旅行などで利用者の増加が期待されますが、「まん延防止等重点措置」が適用されるのを受けて、さらに利用者が減少するのではないかと懸念の声が出ています。 遊覧船を運航する松江市観光振興公社の伊藤竜男事務局長は「残念なことではあるがしかたがない。措置が解除されてからまた多くの人に来てもらえるよう頑張りたい」と話していました。
兵庫 姫路市の飲食店「また閉めるのは悔しい」
大阪 宿泊療養施設を増設 看護師を緊急募集
大阪 天王寺動物園は臨時休園に
石川 初めて適用となる羽咋市では
福島 会津若松市 修学旅行生の姿なく観光への懸念も
島根 松江市 利用客減る遊覧船は
これにより、重点措置の適用地域は34の都道府県に拡大されます。
新たに適用が決まった地域の受け止めや動きです。
兵庫 神戸市のPCR検査所 検査キット間に合わず長蛇の列