一方、感染者がマスクをしていない場合は1メートルの距離でおよそ60%、50センチ以内の距離ではほぼ100%となりました。
また、イベント時に隣に座った人と会話をしたシミュレーションでは、感染者がマスクをした場合、隣の人は40%、感染者がマスクをしていない場合、周囲の人に50%近い感染確率が確認されました。
一方で、距離をとって座った場合には感染のリスクが低く押さえられるということです。
今回の研究結果から研究チームは、学校の授業などはマスクをして十分な距離をとれば感染リスクは低いと指摘し、近い距離で会話することが増える休み時間は飛まつが充満しないよう短時間で複数に分けて取ることも対策の一つだとしています。
理化学研究所の坪倉誠チームリーダーは「マスクをつけることに加え、人との接触時間や会話する距離をもう一度、原点に戻って考えてもらうことが重要だ」と話していました。
15分間、対面で会話したときの平均の感染確率は、感染者が ◇マスクをしていない場合 ▽50センチ以内の距離では、ほぼ100% ▽1メートルの距離で、およそ60%となりました。 また、 ◇マスクをしている場合でも、 ▽50センチ以内の距離では、およそ14%となった一方 ▽1メートル以上の距離では、ほぼ0%となりました。 また、会話する時間が長くなると感染確率は上昇し、50センチの距離で1時間会話すると、マスクをした状態でも感染確率は平均でおよそ10%、最大では27%余りになるということです。 研究チームは、マスクをして会話をする場合でも十分な距離をとることが必要だとしています。
イベント会場の席に座り、間隔を空けず隣の人と1時間の会話をした時、 ▽感染者がマスクをしていない場合、斜め前の人の感染確率が56%など、周囲の複数の人に感染の可能性があり、 ▽マスクをした場合でも、隣の人は感染確率が40%になることがわかりました。 一方で、 ▽感染者がマスクをして1席分の間隔を空けて座った場合には、感染リスクを大幅に抑えられるということです。 研究チームは、イベントでの感染対策には、マスクをするだけでなく適切な距離をとることが重要だとしています。
シミュレーションは、およそ44平方メートルの飲食店で16人の客がマスクを外して1時間滞在し、感染している客の1人が大声で30分間会話するという想定で行われ、店内のエアコンや換気設備などが飛まつの拡散にどのように影響するのかを分析しました。 その結果、 ▽法律で店内に設置することが義務づけられている換気装置だけが作動している場合と、 ▽それに加えて、エアコンも作動させた場合を比較すると、 エアコンも作動させた方が、空気がかき混ぜられることから、感染確率が2割から3割程度、減少することがわかりました。 さらに、 ▽ちゅう房の換気扇を作動させ、 ▽テーブルにパーティションを設置すると、 感染確率は3分の1程度まで下がることが分かりました。 坪倉誠チームリーダーは「社会全体として考えたときに、いちばん平均化した方法で分析した。個別のケースでは、どこに高いリスクがあるのか分かれば、いろいろな対策がある」として、こうした分析を元に、個別の店舗に応じた対策を実施することが重要だという認識を示しました。
およそ8平方メートルの定員9人のカラオケボックスに、マスクを着用せずに1時間滞在し、感染者が1人いた場合を想定しています。 その結果、定員いっぱいの9人では、 ▽全員が大声で歌い続けた場合、平均の感染確率は35%で、2.8人の新規感染者の発生が予測されましたが、 ▽1人ずつ自分の席で歌った場合には、平均の感染確率は9%で、新規感染者数は0.7人に抑えられました。 また、グループを分割して、同じ部屋に入る人数を減らすことで感染リスクを低く抑えられることも分かりました。 さらに、 ▽部屋の排気口の下で1人ずつ歌った場合は、平均の感染確率は4%、新規感染者数は0.3人と、自分の席で歌った時に比べ感染リスクを半減できるとしています。 研究グループは、歌う場所を決めることで、飛沫の発生か所が限定され、感染リスクの低減が期待できるとしています。 今回のシミュレーションでは、座席の位置で感染リスクが変わることのほか、歌う人以外がマスクをすることで、新規感染者の発生が2分の1から3分の1ほど低減できることが明らかになりました。
感染している人との対面会話では
イベントで隣の人と会話では
飲食店での感染のリスクは
カラオケボックス 歌う時の位置で変わる?