オミクロン 濃厚のうこう接触せっしょく者しゃになったら 知しっておきたいこと【2/3】

また感染かんせん者しゃが確認かくにんされた学校がっこうや会社かいしゃなどではそれぞれの学校がっこうや会社かいしゃなどに濃厚のうこう接触せっしょく者しゃかどうかを判断はんだんをしてもらっていて、それ以外いがいの場所ばしょでの濃厚のうこう接触せっしょく者しゃについては感染かんせんした本人ほんにんから濃厚のうこう接触せっしょく者しゃと考かんがえられる人ひとに連絡れんらくしてもらうようにしているということです（※参照さんしょう:大阪おおさか府ふ 陽性ようせい者しゃと濃厚のうこう接触せっしょくの可能かのう性せいがある場合ばあいの対応たいおうについて）。

●“7日間にちかんで待機たいき解除かいじょも10日間にちかんたつまで対策たいさくを”

国立こくりつ感染かんせん症しょう研究所けんきゅうじょによりますと、オミクロン株かぶに感染かんせんした場合ばあい、7日にち目めまでに発症はっしょうする確率かくりつは94.5％、10日にち目めまでに発症はっしょうする確率かくりつは99.2％となっています。つまり7日間にちかんの待機たいき期間きかんでは5％程度ていどのリスクが残のこるとされています。

このため厚生こうせい労働ろうどう省しょうでは、待機たいきが解除かいじょされたあとも10日間にちかんたつまでは検温けんおんなど自分じぶんで健康けんこう状態じょうたいを確認かくにんすることや、リスクの高たかい場所ばしょや会食かいしょくなどを避さけたりマスクを着用ちゃくようしたりするなど感染かんせん対策たいさくを徹底てっていすることを求もとめています。

少すこし複雑ふくざつになりますが、詳くわしくは次つぎのとおりです。

厚生こうせい労働ろうどう省しょうによりますと、今回こんかい想定そうていされている感染かんせん対策たいさくは完全かんぜんに部屋へやを分わけて一切いっさいの接触せっしょくを無なくすといった厳格げんかくな隔離かくりではないということです。具体ぐたい的てきに次つぎのようにされています（日常にちじょう生活せいかつを送おくるうえで可能かのうな範囲はんいで）。

▽マスク着用ちゃくよう

▽手洗てあらい・手て指ゆび消毒しょうどく

▽物資ぶっし等とうの共用きょうようを避さける

▽消毒しょうどくの実施じっしなど

また厚生こうせい労働ろうどう省しょうによりますと、幼おさない子こどもでマスクの着用ちゃくようを徹底てっていするのが難むずかしい場合ばあいなどは手洗てあらいを徹底てっていしたり、タオルなどの共用きょうようを避さけたりするなどの対策たいさくが考かんがえられるということです。このほかにも換気かんきをする、極力きょくりょく接触せっしょくを避さけるなど基本きほん的てきな感染かんせん対策たいさくはできるかぎり取とる必要ひつようがあります。

すぐに家庭かてい内ないでの感染かんせん対策たいさくを取とった場合ばあいを考かんがえてみます。子こどもの発症はっしょう日びを0日にちとして家族かぞくは7日間にちかん自宅じたく待機たいきとなります。そして8日にち目めに解除かいじょとなります。また感染かんせんした子こども自身じしんは発症はっしょう日びを0日にちとして10日間にちかん、かつ症状しょうじょうが治おさまって72時間じかんたっていれば検査けんさを受うけなくても療養りょうようが終了しゅうりょうとなります（※症状しょうじょうが悪化あっかするなどした場合ばあいは必かならず相談そうだん窓口まどぐちなどに相談そうだんしてください）

【無む症状しょうじょうの場合ばあい】

感染かんせんした子こども本人ほんにんは検体けんたいを採取さいしゅしてから7日間にちかんたてば療養りょうようを解除かいじょできます。そして濃厚のうこう接触せっしょく者しゃについても感染かんせんした子こどもが検体けんたいを採取さいしゅした日ひを0日にちとして7日間にちかんが自宅じたく待機たいき期間きかんとなります（検体けんたい採取さいしゅ日びから家庭かてい内ないで感染かんせん対策たいさくをとった場合ばあい）。つまり感染かんせんした子こどもも家族かぞくも同時どうじに解除かいじょできる可能かのう性せいがあります。ただ当初とうしょは無む症状しょうじょうでもその後そのご発症はっしょうした場合ばあいは改あらためて発症はっしょう日びを0日にちとして数かぞえ直なおすことになります。

●早はやめの対策たいさくで自宅じたく待機たいきも早はやく解除かいじょされる可能かのう性せい

いずれの場合ばあいも検査けんさ結果けっかが分わかった日ひが起点きてんではありませんから、検査けんさを受うけた日ひに結果けっかを待またずに感染かんせん対策たいさくを始はじめれば濃厚のうこう接触せっしょく者しゃの自宅じたく待機たいきもその分ぶん早はやく解除かいじょされる可能かのう性せいがあります。

東京とうきょう都との新型しんがたコロナ対策たいさくを担当たんとうする感染かんせん症しょう対策たいさく部ぶでは次つぎのようにしています。

▽不要ふよう不急ふきゅうの外出がいしゅつは控ひかえ、職場しょくばや学校がっこうには行いかずに自宅じたくで待機たいき

▽待機たいき中ちゅうは毎日まいにち朝あさと夕方ゆうがたの2回かい、体温たいおんを測はかって体調たいちょうに異常いじょうがないか確認かくにん

▽発熱はつねつやせきなどの症状しょうじょうが出でたら、かかりつけ医いか新型しんがたコロナの検査けんさや診療しんりょうが可能かのうな医療いりょう機関きかんを受診じゅしん

▽なるべく公共こうきょう交通こうつう機関きかんの利用りようを避さける

ただ厚生こうせい労働ろうどう省しょうでは受験じゅけんをする場合ばあいはガイドラインに基もとづいて必要ひつような対策たいさくが取とられた会場かいじょうなどで試験しけんを受うけることができるとしていて、その場合ばあいは外出がいしゅつも認みとめられるということです。

濃厚のうこう接触せっしょく者しゃになった場合ばあいは決きめられた期間きかんがすぎるまでは「もしかしたら感染かんせんしているかも」と考かんがえて行動こうどうすることが重要じゅうようです（※参照さんしょう:東京とうきょう都とのHP「身近みぢかな人ひとが新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょうになった方ほうへ ～自分じぶんが濃厚のうこう接触せっしょく者しゃだと思おもったら～」）。

▽マスク着用ちゃくようなどでせきエチケットを守まもる、手洗てあらいやアルコール消毒しょうどくなどを心こころがける

▽ドアノブやテレビのリモコンなど頻繁ひんぱんに触ふれるものの消毒しょうどく

▽定期ていき的てきに換気かんきをする

●“油断ゆだんしないで”

オミクロン株かぶは重症じゅうしょう化かする割合わりあいが低ひくくなったと言いわれていることから、ついついこれまでよりも軽かるく考かんがえてしまうこともあるかもしれませんが、それでも高齢こうれい者しゃや基礎きそ疾患しっかんがある人ひとなどを中心ちゅうしんに重症じゅうしょう化かする人ひとが世界中せかいじゅうで報告ほうこくされています。油断ゆだんせずに、特とくに基礎きそ疾患しっかんがあったり高齢こうれいだったりして重症じゅうしょう化かのリスクが高たかい家族かぞくがいる場合ばあいは注意ちゅういが必要ひつようです。