一方、都の基準で集計した3日時点の重症の患者は2日より8人増えて38人となり増加傾向が続いています。
感染が収束傾向ではないことを前提として ▽医療提供体制のひっ迫度合いと ▽社会経済活動への影響について 新たに設ける指標がいずれも満たされている場合に要請を検討するとしています。
このうち医療提供体制のひっ迫度合いをはかる指標は ▽重症患者用の病床使用率と ▽入院患者の中で酸素投与が必要な人の割合のふたつがあり いずれかが30%から40%となった場合、病床全体の使用率なども参考に判断するとしています。 今回、新たな指標で判断するに当たり重症患者の対象を広げ人工呼吸器などでの管理が必要な人だけでなく、高濃度の酸素の大量投与が必要な人なども新たに加えます。 都によりますと対象を広げた場合、重症患者用の病床使用率は2日時点で15.1%です。入院患者の中で酸素投与が必要な人の割合は2日時点で8.0%です。 【社会経済活動への影響】 また社会経済活動への影響は新規陽性者の7日間平均が2万4000人に達することが新たな指標として設けられました。新規陽性者数の7日間平均は3日時点で1万7058.6人です。 2万4000人という数字について都は、都内で働く人の1割が欠勤しているおそれがある水準だと説明しています。
そして3日が節分であることに触れ「『鬼は外』と言うが今オミクロンは家の中にも外にもいる。いつ自分や家族がかかってもおかしくないという認識で、だらだらと続けないために皆さんとともにたたかっていきたい」と述べ、感染拡大防止への協力を重ねて呼びかけました。
そしてこのままの水準で増加した場合、7日間平均は1週間後の今月10日に2万4756人になるとする推計を示しました。
感染状況と医療提供体制がいずれも最も深刻なレベルになるのは去年9月以来です。
東京 大田区を中心に在宅医療を行うクリニックには高齢者の往診依頼が相次いでいて、2日夕方には保健所から「自宅療養中の79歳の男性が息苦しさを訴えている」と連絡がありました。 医師が往診したところ男性は心臓に持病があり肩を上下に動かして苦しそうに息をしていたり手が震えたりしていて、血液中の酸素飽和度は89%と低い状態でした。
医師はすぐ救急車を呼び、駆けつけた救急隊員が入院先を探しましたが、空き病床が見つからず搬送までに4時間近くかかりました。 男性は搬送を待っている間に酸素飽和度が85%まで低下したということです。
そのうえで「高齢者など重症化リスクの高い人に限られた医療資源を分配しなければならないところまで来ている。すでに息切れしそうな状況だがいち早く必要な患者のもとに駆けつけて今できる医療を届けたい」と話しています。
東京消防庁によりますと、感染が確認され自宅で療養している患者が救急搬送されたケースは先月30日までの1週間で合わせて574件に上っていて、9日までの週の36件から3週間でおよそ16倍に急増しました。 こうした中、空き病床が見つからず搬送までに時間がかかるケースも相次いでいて ▽3時間から5時間が72件 ▽5時間以上が31件となっています。 また救急搬送の依頼があったものの、保健所の判断などで搬送されなかったケースも317件に上っているということです。 救急搬送の件数は現在、第5波のピーク時の7割程度だということで、東京消防庁は引き続き関係機関と連携して対応にあたることにしています。
都はすでに20のホテルを宿泊療養施設として運用していますが、3日から新たに3か所増やしそのうちの1つが報道陣に公開されました。
都の宿泊療養施設は4日、さらに3か所追加され、合わせて26施設、7240室の受け入れ体制になります。
同意が得られた入所者に1日1回、5日間、薬を飲んでもらい、飲み始める前とあとでウイルスの量の変化などを調べています。 3日はスタッフが治験の概要を説明したうえで採血などを行い、治験を行えるかどうか事前に確認する様子が公開されました。 塩野義製薬によりますと、これまでに入所者に対して29件の治験が行われたということで今後、都の宿泊療養施設で200例から300例ほどの治験を行いたいとしています。 塩野義製薬の上原健城臨床開発部長は「少しでも多くの人に治験に参加してもらえる態勢を作っている。いち早く薬を届けられるよう引き続き全力を挙げたい」と話しています。
“宣言”要請の新指標は?
都医師会副会長「より実態に近い形に」
小池知事「『鬼は外』だが、オミクロンは家の中にも」
医療提供体制は最も深刻なレベルに
救急患者の搬送に4時間かかるケースも
医師「高齢者への感染拡大を日々実感」
保健所判断で搬送されないケースも
宿泊療養施設を新たに3か所増
施設では開発中の飲み薬の治験も
新しい指標に対して都の現状はどうなっているのかなど、詳しくお伝えします。
2日連続2万人超感染確認