일본어 뉴스: ヘルパンギーナ患者数今月2日までの1週間過去10年の最多更新

ヘルパンギーナ患者かんじゃ数すう今月こんげつ2日にちまでの1週間しゅうかん過去かこ10年ねんの最多さいた更新こうしん

Jul 11, 2023 18:07

Furigana

子こどもの感染かんせん症しょうが多おおい状態じょうたいが続つづいていて、このうち「ヘルパンギーナ」は、今月こんげつ2日にちまでの1週間しゅうかんに報告ほうこくされた患者かんじゃの数かずが、過去かこ10年ねんで最多さいただった前まえの週しゅうよりもさらに増加ぞうかしていることが、国立こくりつ感染かんせん症しょう研究所けんきゅうじょのまとめで分わかりました。

「ヘルパンギーナ」は夏なつに患者かんじゃが増ふえるウイルス性せいの感染かんせん症しょうで、5歳さい以下いかの子こどもがかかりやすく、発熱はつねつのほか、口くちの中なかに水みずぶくれができたり、のどが痛いたんだりといった症状しょうじょうが出でます。

国立こくりつ感染かんせん症しょう研究所けんきゅうじょによりますと、全国ぜんこくおよそ3000の小児しょうに科かの医療いりょう機関きかんから報告ほうこくされたヘルパンギーナの患者かんじゃの数かずは、今月こんげつ2日にちまでの1週間しゅうかんで合あわせて2万まん360人にんで、1医療いりょう機関きかん当あたり6.48人にんでした。

これは過去かこ10年ねんで最もっとも多おおかった前まえの週しゅうをさらに上回うわまわっています。

1医療いりょう機関きかん当あたりの患者かんじゃ数すうが「6」を上回うわまわると警報けいほうレベルとされていますが、最もっとも多おおい宮城みやぎ県けんが15.85人にんで、三重みえ県けんや鹿児島かごしま県けん、群馬ぐんま県けんでも10人にんを上回うわまわるなど、25の都道とどう府県ふけんで警報けいほうレベルを上回うわまわりました。

一方いっぽう、例年れいねんより早はやく流行りゅうこうが始はじまっているRSウイルスについては、1医療いりょう機関きかん当あたりでは3.17人にんで、前まえの週しゅうからほぼ横よこばいとなりました。

日本にっぽん小児しょうに科か医い会かいで感染かんせん症しょう対策たいさくに携たずさわる峯みね眞人まさと理事りじは「ヘルパンギーナは原因げんいんのウイルスが複数ふくすうあり、今後こんごも患者かんじゃが増ふえる可能かのう性せいがある。これだけ急激きゅうげきに広ひろがったウイルスはこれからも消きえてなくなることはないので、マスクや手洗てあらいなど基本きほん的てきな対策たいさくをとってほしい」と話はなしていました。

かぜの症状しょうじょうを訴うったえる子こどもが急増きゅうぞう

日本にっぽん小児しょうに科か医い会かいで感染かんせん症しょう対策たいさくを担当たんとうしている峯みね眞人まさと理事りじのクリニックでは、ことし5月つき以降いこう、新型しんがたコロナ以外いがいにも、発熱はつねつやせきなど、かぜの症状しょうじょうを訴うったえる子こどもが急増きゅうぞうしているということです。

症状しょうじょうが長引ながびく子こどもについては、ヘルパンギーナ以外いがいにも22種類しゅるいの呼吸こきゅう器き感染かんせん症しょうのウイルスなどの検査けんさを行おこなっていて、ことしはパラインフルエンザウイルス、ライノウイルス、それにアデノウイルスなどが検出けんしゅつされるケースが多おおいということです。

これらのウイルスは、通常つうじょうのかぜのウイルスですが、中なかには気管支きかんし炎えんや肺炎はいえんなどで症状しょうじょうが重おもくなる子こどももいるということです。

ウイルスは初はじめて感染かんせんした際さいに症状しょうじょうが重おもくなることがあり、これまで新型しんがたコロナの対策たいさくによってほかのウイルスにも感染かんせんする機会きかいが少すくなかった4歳さいや5歳さいなどの比較ひかく的てき大おおきな子こどもが、ことし感染かんせんしている可能かのう性せいがあるということです。

峯みね理事りじは「何なに種類しゅるいものウイルスが同時どうじにはやっていて、治なおりかけても別べつのウイルスに感染かんせんして症状しょうじょうが重おもくなっているのかもしれない。重症じゅうしょう化かさせないことが大事だいじなので、診断しんだんがただのかぜだったとしてもよくない症状しょうじょうが出でていれば早はやめに受診じゅしんしてほしい」と話はなしていました。

3種類しゅるいのウイルスに感染かんせんした女児じょじも

このクリニックにかかっている1歳さい10か月かげつの女の子おんなのこは、5月つき下旬げじゅんから発熱はつねつやせきの症状しょうじょうが出でていて、検査けんさでは新型しんがたコロナウイルスやRSウイルスなどは陰性いんせいだったということです。

先月せんげつには、いったん症状しょうじょうが落ち着おちつきましたが、今月こんげつに入はいって40度どの熱ねつが出でて気管支きかんし炎えんを発症はっしょうし、その後そのごも1週間しゅうかんほど発熱はつねつが続つづいたということです。

クリニックでウイルスを詳くわしく調しらべたところ、アデノウイルスと、2種類しゅるいのパラインフルエンザの合あわせて3種類しゅるいのウイルスが検出けんしゅつされたということです。

女の子おんなのこは、治療ちりょうを受うけて現在げんざいは症状しょうじょうが落ち着おちついてきているということです。

女の子おんなのこの母親ははおやは「かぜに特効薬とっこうやくがないことは知しっていたので最初さいしょは耐たえるしかないと思おもっていましたが、あまりにも熱ねつが下さがらず、衰弱すいじゃくしている様子ようすだったので、心配しんぱいしていました。保育園ほいくえんは夏休なつやすみもないのでまた感染かんせんする可能かのう性せいもある。早はやく流行りゅうこうが収おさまってほしいです」と話はなしていました。