ミャンマー
中部で
起きた
大地震から1
か月となります。
被災地ではいまも
多くの
人たちが
屋外での
避難生活を
余儀なくされていて、
住民の
生活再建に
向けた
継続的な
支援が
求められています。
在災區,現在仍有許多人被迫在戶外避難生活,因此持續支援居民重建生活是必要的。
3月28日、ミャンマー中部で起きたマグニチュード7。
7の
大地震について、
現地で
実権を
握る軍は、
これまでに3700
人以上が
死亡し、
住宅6
万棟が
倒壊する
などの
被害を
受けたとしています。
關於規模7的大地震,當地掌權的軍方表示,截至目前已有超過3700人死亡,並有6萬棟住宅倒塌等災情。
地震の発生から1か月となりますが、被災地では、依然、食料や医薬品などが十分に行き渡らないなか、多くの人たちが屋外で不自由な避難生活を余儀なくされています。
雖然自地震發生已經過了一個月,但在災區,由於糧食和藥品等物資仍然無法充分供應,許多人被迫在戶外過著不便的避難生活。
このうち、第2の都市マンダレーの広場でテント生活を続けている64歳の男性は「夜になると再び地震が起きるかもしれないという恐怖から家の中では眠れない状態です。
在這之中,持續在第二大城市曼德勒廣場露營的64歲男性表示:「到了晚上,因為害怕可能再次發生地震,根本無法在家裡睡覺。」
今は
寄付された
食料で
生き延びていますが、
それが
尽きたら、
この先どうやって
生きていけばいいのかわかりません」と
話していました。
現在靠著捐贈的食物勉強度日,但如果這些食物用完了,我就不知道接下來該怎麼生活下去了。
一方、震源に近い北西部ザガイン管区では今も電気や水道が使えない地域も多くあり、現地で人道支援を続ける団体によりますと、医療機関では患者の受け入れが困難な状況が続いているということです。
另一方面,在震央附近的西北部實皆省,仍有許多地區無法使用電力和自來水。根據當地持續進行人道援助的團體表示,醫療機構持續面臨難以接收病患的困境。
また、被災地では倒壊した建物のがれきの撤去も進まず、復興にはほど遠い状況で、住民の生活再建に向けた継続的な支援が求められています。
此外,災區倒塌建築物的瓦礫清理工作也未有進展,距離復興仍然遙遠,居民生活重建需要持續的支援。
「戦闘」と「地震」二重の被害に苦しむ人も
ミャンマーでは、4年前のクーデター以降、軍と民主派勢力側との間で激しい戦闘が続いています。
在緬甸,有些人同時受苦於「戰爭」與「地震」的雙重災害。自四年前政變以來,軍方與民主派勢力之間持續爆發激烈戰鬥。
戦禍を逃れて故郷を追われた国内避難民は350万人以上にのぼっていて、なかには今回の大地震で被災したことで「戦闘」と「地震」の二重の被害に苦しむ人も少なくありません。
逃離戰火、被迫離開故鄉的國內流離失所者已超過350萬人,其中不少人因這次大地震受災,正同時承受「戰爭」與「地震」的雙重苦難。
大きな被害を受けた第2の都市マンダレーで被災したボーミンさん(27)もその1人です。
在受災嚴重的第二大城市曼德勒,受災的27歲波敏先生也是其中之一。
半年前、戦闘が激化していた北部カチン州から着の身着のまま逃れ、トラックのドライバーの仕事で生計を立てながら妻と1歳6か月になる息子と暮らしていました。
半年前,我從戰鬥激烈的北部克欽邦僅帶著身上衣物逃出,一邊靠著卡車司機的工作維生,一邊和妻子以及一歲六個月大的兒子一起生活。
仕事も軌道にのり、蓄えた資金で新しい家に引っ越そうとしていたやさきに地震に襲われ、最愛の妻と子どもを亡くし、仕事も失いました。
事業正步入軌道,正準備用積蓄搬到新家時,卻遭遇地震,失去了最愛的妻子和孩子,連工作也丟了。
大地震を受けて、軍と民主派勢力側の双方は救援活動を優先させるためとして戦闘の一時停止を表明しましたが、故郷のカチン州では、地震のあとも軍による空爆が行われるなど戦闘が続いているということで、停戦は形骸化しているとみられています。
受到大地震影響,軍方與民主派勢力雙方雖然表示為了優先進行救援活動而暫時停止戰鬥,但據稱在家鄉克欽邦,地震後軍方仍持續進行空襲等戰鬥行動,因此停戰已形同虛設。
ボーミンさんは戦闘が収まれば、家族とともに故郷で再び暮らしたいと願っていましたが、地震によってその夢もついえたといいます。
鮑明先生原本希望戰鬥結束後,能與家人一起在故鄉重新生活,但據說這個夢想也因地震而破滅了。
今はなんとか生活を立て直そうと友人の家に身を寄せ職探しを続けていますが、仕事をみつけるのは容易ではなく、夜も眠れない日々が続いているということです。
目前我暫時寄住在朋友家,努力想要重建生活並持續找工作,但找到工作的確不容易,每天晚上也都難以入睡。
ただ、まわりには同じような境遇に置かれた人も多くいて、互いに助け合いながら前に進んでいきたいと考えています。
不過,身邊也有許多處於相似處境的人,我希望大家能互相幫助,一起向前邁進。
ボーミンさんは「悲しみは消えませんが、私よりもつらい状況にあり、苦しんでいる人もいます。
寶敏先生說:「悲傷並不會消失,但有些人處於比我更艱難的處境,正在受苦。」
ただ座って
何もしないわけにはいかず、
助け合いながら
いつか安心して
生活できる日が
来ることを
願っています」と
話していました。
我們不能只是坐著什麼都不做,只能互相幫助,期盼有一天能安心生活。
現地派遣の看護師 息の長い支援の必要性訴える
大地震を受けて、医療支援活動のため、現地に派遣されている日本赤十字社医療センターの看護師の苫米地則子さんがNHKのオンラインインタビューに応じました。
由於發生大地震,需要長期支援,現地派遣的護士呼籲關注這一需求。為了進行醫療支援活動,被派遣到當地的日本紅十字會醫療中心護士苫米地則子女士接受了NHK的線上採訪。
苫米地さんは、今月中旬から現地の医療チームに同行し、今回の地震で大きな被害を受けたミャンマー第2の都市マンダレーのほか、ザガインなどで活動しています。
苫米地先生自本月中旬起,隨同當地醫療團隊,在此次地震受災嚴重的緬甸第二大城市曼德勒,以及扎嘎因等地展開活動。
インタビューのなかで、苫米地さんは「地震でけがをした患者は減ってきている印象だが、被災地では建物が倒壊した状況がそのまま残っている。
在採訪中,苫米地先生表示:「雖然感覺因地震受傷的患者正在減少,但在災區建築物倒塌的情況依然如故。」
住民たちのなかには
余震を
恐れて
テント暮らしを
続ける人もいると
聞いた」と
話し、
地震から1
か月がたってもインフラの
復旧には
時間が
かかるとの
見方を
示しました。
聽說有些居民因為害怕餘震,仍然住在帳篷裡,他表示即使地震已經過了一個月,基礎設施的恢復仍需要一些時間。
また、まもなく雨季を迎えるなか、感染症への懸念が高まっているとして、衛生環境の改善とあわせて住民に対する注意喚起も急務だとしています。
此外,隨著雨季即將來臨,對傳染病的擔憂也在增加,因此除了改善衛生環境外,提醒居民注意相關事項也是當務之急。
一方、各国から被災地に支援に入った救援隊も撤収が進んでいるとしたうえで、苫米地さんは「1か月がたったことで節目のような気はするが、被災者にとっては、1か月だろうと2か月だろうと関係なく、自分の生活を取り戻していくための日々が続く。
另一方面,來自各國前往災區支援的救援隊也正在陸續撤離,苫米地先生表示:「雖然一個月過去了,感覺像是一個階段性的節點,但對於災民來說,無論是一個月還是兩個月,都沒有什麼區別,為了重建自己的生活,每一天都還在持續奮鬥。」
多くの
人たちにミャンマーへの
関心を
持ち
続けてほしい」と
話し、
息の
長い支援の
必要性を
訴えました。
他表示:「希望有更多人能持續關注緬甸」,並呼籲需要長期的援助。
【衛星画像から分析】ザガインの被害状況
ミャンマー大地震の被災地のうち、4年前のクーデター以降、軍と民主派勢力側との戦闘が続いている北西部のザガイン管区では、震源に近いものの、地震後も軍による空爆が断続的に行われ、地震による被害の全容は明らかになっていません。
【從衛星影像分析】在緬甸大地震的災區中,西北部的實皆省自四年前政變以來,軍方與民主勢力之間的戰鬥持續不斷,雖然靠近震央,但地震發生後軍方仍間歇性進行空襲,因此地震造成的損害全貌尚未明朗。
NHKではこのうち震源に近い町、ザガインの被害の状況を衛星画像を元に分析しました。
NHK分析了其中靠近震央的城鎮——實皆的災情,根據衛星影像進行了研判。
地震から3週間ほどたった今月19日に撮影されたザガインの市街地の画像からは建物などが損壊したとみられる場所が3キロ四方の範囲だけでも、100か所以上確認でき、被害の大きさがうかがえます。
從本月19日拍攝的薩加因市區的照片中可以看到,地震發生約三週後,僅在三平方公里的範圍內,就確認有一百處以上建築物等疑似受損地點,可見災害的嚴重程度。
このうち、市街地北西部に大きな細長い建物が立ち並ぶ場所では、建物が屋根ごと崩れ落ち、がれきが散乱したままとなっています。
在這之中,在市區西北部有一片排列著大型細長建築物的地方,這些建築物連同屋頂一起倒塌,瓦礫依然四散堆積著。
一方、地震後にさら地になったところも点在していて、地震で損壊した建物のがれきの撤去も一部で始まっていることが確認できます。
另一方面,也可以確認到地震後有些地方已經變成空地,部分地區也已經開始清除因地震損壞建築物的瓦礫。
さらに、地震の前は空き地だった場所には、白や青、緑のテントのようなものが整然と並んでいて、今も多くの人が避難生活を余儀なくされているとみられます。
此外,原本在地震前是空地的地方,如今整齊地排列著白色、藍色和綠色的帳篷,現在看來仍有許多人被迫過著避難生活。
イラワジ川を挟んでミャンマー第二の都市、マンダレーの対岸に位置する川岸では、大型トラックを載せた台船が接岸している様子も確認でき、地震で崩落するなどした橋の代わりに、台船を使って物資の輸送ルートを確保しているとみられます。
在伊洛瓦底江對岸,緬甸第二大城市曼德勒的河岸,可以看到載有大型卡車的駁船正在靠岸。據推測,這是為了取代因地震倒塌等原因無法使用的橋樑,利用駁船來確保物資的運輸路線。
ただ、ザガイン管区では、地震後も軍による空爆が断続的に行われ、支援物資の供給にも影響を及ぼすおそれがあると国連などが懸念を表明しています。
不過,聯合國等機構表達擔憂,指出在扎加因地區,即使在地震之後,軍方仍間歇性地進行空襲,這可能會影響救援物資的供應。