備蓄米の
放出が
始まったあとのコメの
取り引き状況について、NHKが
全国の
卸売会社を
取材したところ、
取材した13
社のうち7
社が「コメが
不足している
状況は
改善していない」と
答え、
備蓄米の
放出後も
卸売りの
段階でコメの
不足感が
十分に
解消されていない
実態がみえてきました。
在储备大米开始投放后的大米交易状况方面,NHK采访了全国的批发公司。被采访的13家公司中,有7家公司表示“大米短缺的状况没有改善”,可以看出即使在储备大米投放后,在批发环节大米的短缺感也并未得到充分缓解。
スーパーのコメ平均価格 5キロ4220円 16週連続の値上がり
全国のスーパーで今月20日までの1週間に販売されたコメの平均価格は、5キロあたり税込みで4220円と前の週より3円値上がりしました。
超市大米平均价格每5公斤4220日元,已连续16周上涨。在全国超市,截至本月20日的一周内销售的大米平均价格为每5公斤含税4220日元,比前一周上涨了3日元。
3月下旬以降、備蓄米がスーパーなどに流通していますが16週連続の値上がりとなりました。
自3月下旬以来,储备大米在超市等地流通,但已连续16周涨价。
卸売業者に聞く 備蓄米放出開始後の取り引き状況は
NHKは「全米販」=「全国米穀販売事業共済協同組合」に加盟する全国の卸売業者のうち13社に、備蓄米の放出が始まったあとの取り引き状況などを聞きました。
向批发商询问 储备大米投放开始后的交易状况 NHK向加盟“全米贩”=“全国大米销售事业共济合作社”的全国批发商中13家公司,询问了储备大米投放开始后的交易状况等情况。
このうち取り引きの状況については「コメが不足している状況は改善した」と答えた企業が4社だったのに対し、7社が「改善していない」と答え、備蓄米が放出されたあとも、コメの不足感は解消していないと受け止めていることがわかりました。
在关于交易状况方面,回答“稻米短缺状况已经改善”的企业有4家,而有7家企业回答“并未改善”,可以看出,即使在储备大米被释放之后,人们依然认为大米短缺的感觉并未得到缓解。
仕入れ価格については、13社すべてが「下がっていない」または、「ほとんど変化はない」と答え、4月に入ってスーパーなどの取り引き先に値上げを要請したという会社も5社ありました。
关于采购价格,所有13家公司都回答“没有下降”或“几乎没有变化”,还有5家公司表示在4月开始已经向超市等交易对象提出了涨价请求。
また新米が出回る前の夏の端境期までコメの在庫がなくならないようにするため、販売する量を調整しているという会社が複数ありました。
为了确保在新米上市前的夏季换季期间不会出现大米库存短缺,有多家公司表示正在调整销售量。
北海道の卸売会社からは「備蓄米は希望よりも少ない量しか確保できず、在庫も潤沢ではないので品切れを起こさないよう調整していく必要がある。
北海道的批发公司表示:“储备大米只能确保比预期更少的数量,库存也并不充足,因此有必要进行调整以避免断货。”
備蓄米は
市場に
出てきてはいるが、
価格を
下げられるほどの
量ではない」と
話していました。
東北地方の卸売会社は「コメ不足の状況は続いていて、この夏の端境期まで自社の在庫をもたせようと四苦八苦しているが、難しい状況になっている。
东北地区的批发公司表示:“大米短缺的状况仍在持续,我们正绞尽脑汁想办法让公司的库存能撑到今年夏季的淡季,但情况变得越来越困难。”
スーパーのバイヤー
などが
これまで
以上の
量の
発注をかけてくるが、
とても応えられない」と
話していました。
超市的采购员等比以前下了更多的订单,但他说“我们根本无法满足这些需求”。
また、大手の卸売会社からは「通常の銘柄のコメはこの時期すでに売買が少なくなってきていて、備蓄米が出てもほとんど影響はない。
此外,大型批发公司表示:“这个时期普通品种的大米交易已经减少,即使储备米投放市场,也几乎不会产生影响。”
もともと
不足していた
分を
補う程度の
量のため、
取引価格へのインパクトは
小さい」と
話していました。
由于只是补足了原本不足的部分,所以对交易价格的影响很小。
このほか、九州地方の卸売会社は「備蓄米は流通しているが、コメの不足感は改善されていない。
此外,九州地区的批发公司表示:“虽然储备大米正在流通,但大米短缺的感觉并没有改善。”
価格も
高いままで、ことしの
新米が
去年より
値上がりするのは
間違いないとみている」と
話していました。
价格依然居高不下,他表示“今年的新大米价格肯定会比去年上涨,这是毫无疑问的”。
農業政策が専門の東京大学大学院農学生命科学研究科の安藤光義教授は備蓄米の放出が始まってからも店頭価格の高止まりが続いていることについて、「備蓄米は確かに安い価格で供給されているが、卸売業者は去年の秋から高い価格でコメを買い取っていて、簡単に価格を下げることができないのが現状だ」と指摘しました。
东京大学研究生院农学生命科学研究科专攻农业政策的安藤光义教授指出,尽管储备大米的投放已经开始,但店头价格依然居高不下,“储备大米的确以低价供应,但批发商自去年秋天以来一直以高价收购大米,目前的状况是很难轻易降价。”
また、高値が続くことによるコメの消費への影響については、「マーケットが縮小すると生産者は困るし、量としてはそれほど多くないが、外国産のコメに切り替える動きも出ている。
此外,对于持续高价对大米消费的影响,“如果市场萎缩,生产者会陷入困境,虽然数量并不算多,但也出现了转向进口大米的趋势。”
生産者にとって
将来の
見通しが
立つような
価格で
安定的に
取り引きされることが
重要だ」と
述べました。
对生产者来说,以能够展望未来的价格进行稳定交易是很重要的。
一方、今後のコメの価格については「令和7年産の生産量がかなり増えそうだということになるとコメの市場は軟化していくが、その見通しはまだ立っていない。
另一方面,关于今后大米的价格,“如果预计2025年产的大米产量将大幅增加,市场价格可能会走软,但目前还没有这样的预期。”
生産量を
どれくらい
増やすのか、
その力が
どこまで
残っているのかが、ことし
はっきりと
分かると
思う。
今年我们将能清楚地看到产量能增加到什么程度,以及还有多少能力可以提升。
生産者の
高齢化も
かなり進んでいるなかで、
特に、
東日本の
米どころでどこまで
生産が
増えるかにかかっている」と
述べました。
在生产者老龄化相当严重的情况下,特别是要看东日本的稻米主产区能在多大程度上增加产量。