アメリカ・
トランプ政権の
関税措置をめぐり、
赤澤経済再生担当大臣は、ワシントンでベッセント
財務長官らと2
回目の
日米交渉を
行いました。
關於美國川普政府的關稅措施,經濟再生擔當大臣赤澤在華盛頓與財政部長貝森特等人舉行了第二次日美談判。
一連の
措置の
見直しを
改めて強く
求めるとともに、
投資の
促進などによって
折り合える接点を
探ったものとみられます。
我們再次強烈要求重新檢討一系列措施,同時也在尋找透過促進投資等方式達成妥協的切入點。
赤澤経済再生担当大臣は、2回目の日米交渉を行ったあと記者団の取材に応じました。
赤澤經濟再生擔當大臣在第二次日美談判結束後,接受了記者團的採訪。
次回閣僚間の協議 5月中旬以降実施に向け日程調整
赤澤経済再生担当大臣は訪問先のワシントンで次回の閣僚間の協議を5月中旬以降実施するため日程調整していくことで一致したことを明らかにしました。
赤澤經濟再生擔當大臣在訪問華盛頓時表示,已達成共識,將協調日程以便於五月中旬以後舉行下次部長級會談。
また「今回の協議結果も踏まえつつ、引き続き、政府一丸となって最優先かつ全力で取り組んでいきたい」と述べました。
他還表示:「同時考慮到這次協議的結果,今後政府也將繼續齊心協力,將此事作為最優先事項,全力以赴地推動。」
「建設的な議論を行い前進」
また「非常に突っ込んだ話ができた。
進行了建設性的討論並取得進展,也進行了非常深入的對話。
私から
改めてアメリカの
関税措置は
極めて遺憾だと
述べ、
一連の
関税措置の
見直しを
強く
申し入れた。
我再次表示對美國的關稅措施感到極為遺憾,並強烈要求重新審視一系列關稅措施。
その上で
可能な
限り早期に
日米双方にとって
利益と
なるような
合意を
実現できるよう
率直かつ
建設的な
議論を
行い前進することができた」と
述べました。
在此基礎上,我們進行了坦率且建設性的討論,並得以推進,以期盡早實現對日美雙方都有利的協議。
2回目の日米交渉
赤澤経済再生担当大臣は、日本時間の午前6時前からおよそ2時間、アメリカの財務省でベッセント財務長官やUSTR=アメリカ通商代表部のグリア代表、それにラトニック商務長官と日米交渉を行いました。
第二次日美談判,赤澤經濟再生擔當大臣於日本時間上午6點前,在美國財政部與貝森特財政部長、美國貿易代表署(USTR)的格里亞代表,以及拉特尼克商務部長進行了大約兩個小時的日美談判。
トランプ大統領も参加した1回目の交渉からおよそ2週間ぶりで、今回は閣僚間でのみ行われました。
這是自川普總統也曾參與的第一次談判以來,時隔約兩週,這次僅在閣僚之間進行。
会談の詳しい内容は明らかになっていませんが、交渉の中で赤澤大臣は、一連の関税措置により、自動車をはじめとした日本の国内産業に影響が出始めているとして、見直しを強く求めたものとみられます。
會談的詳細內容雖然尚未公開,但據推測,在談判過程中,赤澤大臣強烈要求重新檢討一系列關稅措施,理由是這些措施已開始對以汽車為首的日本國內產業產生影響。
その上で、日本からの投資促進は現地で雇用を生むなどアメリカ経済にとってもメリットがあるなどと説明し、折り合える接点を探ったものとみられます。
在此基礎上,說明了來自日本的投資促進對美國經濟也有好處,例如能在當地創造就業機會,並試圖尋找雙方可以妥協的交集。
一方、アメリカ側が求めている自動車や農産物の輸入拡大などについては、相手の出方を見極めながら日本側の考え方を説明したものとみられ、トランプ大統領が貿易赤字の解消を求める中、具体的に議論していく分野を絞り込めたかが焦点です。
另一方面,關於美國方面要求擴大汽車和農產品進口等問題,日方似乎是在觀察對方的態度的同時,說明了自己的立場。在川普總統要求解決貿易赤字的情況下,能否具體縮小討論領域成為了焦點。
【Q&A解説】現地の状況は(2分48秒)
現地で取材にあたっている経済部の野口佑輔記者とワシントン支局の小田島拓也記者の報告です。
【問與答解說】現場狀況(2分48秒)這是正在現地採訪的經濟部野口佑輔記者與華盛頓分局小田島拓也記者的報導。
5月2日 おはよう日本で放送
※動画はデータ放送ではご覧いただけません
Q。5月2日於「早安日本」播出※影片無法透過數位廣播觀看
現地の最新状況を伝えてください。
A。
交渉は、アメリカ財務省の建物で行われていて、日本からは、赤澤大臣のほか、外務省や経済産業省、財務省の幹部らが参加しています。談判正在美國財政部大樓舉行,來自日本的除了赤澤大臣之外,還有外務省、經濟產業省及財務省的高層幹部參加。
協議の直前、日本の交渉関係者の1人は緊張した面持ちで、「日本が焦って妥協することはない」と話していました。
在協議開始前,日本談判相關人士之一帶著緊張的神情表示:「日本絕不會因為著急而妥協。」
日本政府としては、今回、国内で洗い出しを進めてきた交渉カードを提示し、関税の撤廃に向けた道筋を見いだしたいと交渉に臨んでいます。
作為日本政府,這次將提出在國內梳理出的談判籌碼,並以此作為談判的基礎,力求找到取消關稅的路徑。
Q。日本としては、今回、交渉をどう前進させたいと考えているのでしょうか?
A。
日本政府としては、協議の対象となる交渉範囲をはっきりさせ、この問題をめぐる不透明感をできるだけ払拭したい考えです。作為日本政府,想要明確協商的談判範圍,並盡可能消除圍繞此問題的不透明感。
というのも、ここにきて、一連の関税措置が日本経済に及ぼす影響の大きさが見えてきたからです。
因為到了這個時候,我們才開始看到一連串關稅措施對日本經濟產生的重大影響。
現在、企業の決算発表が本格的に始まっていますが、今年度の業績が押し下げられるという見通しを示す企業が相次いでいます。
目前,企業的財報發布已經正式開始,但接連有企業表示預計本年度業績將受到壓力下滑。
日銀も、1日、今年度の経済成長率の見通しを大幅に引き下げました。
日本央行也在1日大幅下調了本年度的經濟成長率預測。
こうした厳しい状況を踏まえ、日本政府としては、自動車関税をはじめ、すべての関税措置が見直しの対象となり得ることを確認したい考えです。
鑑於這種嚴峻的情勢,日本政府希望確認,包括汽車關稅在內,所有關稅措施都有可能成為檢討的對象。
Q。アメリカはどう出るのでしょうか。
A。
トランプ政権はスピード感と目に見える成果を求めています。関税措置への反発がアメリカ国内でもじわじわと広がっていてアメリカ政府の元高官は各国との協議の先頭集団と位置づける日本との交渉にいち早く道筋をつけ、関税は、プラスだと国民にアピールする必要に迫られていると指摘します。
關於關稅措施的反彈正在美國國內逐漸擴大,美國政府的前高官指出,必須儘早在與被視為與各國協商領頭羊的日本之間的談判中找到出路,並強調有必要向國民宣傳關稅是有正面效益的。
一方、関税措置はそもそも貿易赤字の解消がねらいです。
另一方面,徵收關稅的措施本來就是為了解決貿易赤字。
会談でも日本に対し、赤字解消に向けた具体策を求めたものとみられます。
在會談中,也被認為是要求日本提出針對消除赤字的具體對策。
交渉の焦点は▽貿易赤字の大きな要因となっている自動車分野、それに▽高い関税や非関税障壁が多い農産物の分野です。
談判的焦點在於:一是對貿易赤字影響重大的汽車領域,二是關稅和非關稅壁壘較高的農產品領域。
交渉の関係者に話を聞くとアメリカは一律関税や相互関税、自動車関税など多くの交渉カードをちらつかせながら日本により踏み込んだ提案を求めていると話していて今後の協議は厳しいものとなることも予想されます。
根據與談判相關人士的訪談,美國一邊揮舞著統一關稅、互惠關稅、汽車關稅等多張談判籌碼,一邊要求日本提出更具實質性的提案,因此可以預見今後的協商將會變得更加嚴峻。
。