アメリカの
トランプ政権が
関税措置を
発動する
中、
日銀は1
日の
金融政策決定会合で、
今年度の
経済成長率の
見通しを
大きく
下方修正するとともに、
植田総裁も
会見で
不確実性が
大きいとして、
次の
利上げは
難しい判断に
なるという
認識を
示しました。
在美国特朗普政府启动关税措施的背景下,日本银行在1日的货币政策决策会议上大幅下调了本年度的经济增长率预期,植田总裁在记者会上也表示,由于不确定性很大,下一次加息将是一个艰难的决策。
これを
受けて
金融市場では
年内の
追加利上げは
難しいという
見方も
出ています。
受此影响,金融市场上也出现了认为年内难以再次加息的看法。
日銀は1日の金融政策決定会合で、トランプ政権の関税措置で先行きの不確実性が高まっているとして、いまの金融政策を維持した上で今後の経済成長率と物価上昇率の見通しを従来の予測から引き下げました。
日本银行在1日的货币政策决策会议上表示,由于特朗普政府的关税措施导致前景不确定性增加,将在维持现有货币政策的基础上,下调今后的经济增长率和物价上涨率的预期。
とくに今年度の成長率の見通しはGDP=国内総生産の実質の伸び率でプラス0。
特别是本年度的增长率预期,实际GDP(国内生产总值)的增长率为正0。
5%と、ことし1
月に
示した
前回の
見通しのプラス1。
1%から
大幅に
引き下げました。
日銀は今後も経済と物価の情勢を見ながらさらなる利上げを検討する方針を維持しましたが、植田総裁は会見で「関税を含む諸条件の変化で見通しの変更を迫られるケースもかなりの確率であると思う」と述べたうえで、次の利上げは難しい判断になるという認識を示しました。
日本银行今后也将继续根据经济和物价形势来考虑进一步加息的方针,但植田总裁在记者会上表示,“由于包括关税在内的各种条件变化,被迫改变前景的情况也有相当高的概率”,并且他还表示,下一次加息将是一个艰难的决策。
また、植田総裁は政策判断で重視している「基調的な物価上昇率」が伸び悩んだ場合でも利上げをするのか問われたのに対し「無理に利上げすることは考えていない」とも述べました。
此外,当被问及即使“基础性物价上涨率”未能如预期增长,是否仍会加息时,植田总裁也表示:“我们并不考虑勉强加息。”
これまで市場関係者の間では、国内で賃上げの動きが続いていることなどを理由に、日銀は半年程度に1度のペースで利上げをするのではないかという予想が出ていましたが、1日の会見を受けて年内の追加利上げは難しくなったという見方も出ています。
到目前为止,市场相关人士认为,由于日本国内持续出现加薪动向等原因,日银可能会以大约每半年一次的节奏加息,但在1日的记者会上,也出现了年内追加加息变得困难的看法。
関税をめぐる動向や影響の広がりが見通しにくい状況で、今後日銀は難しい政策判断を迫られそうです。
在关税动向及其影响难以预见的情况下,今后日本央行似乎将面临艰难的政策决策。
専門家「次の利上げの時期 想定より遅くなるか」
今回の日銀の決定や植田総裁の会見を受けて、専門家の間では次の利上げの時期は、これまでの想定より遅くなるのでないかという見方が広がっています。
专家:“下一次加息的时机可能会比预期更晚”——受此次日本央行的决定和植田总裁记者会的影响,专家们普遍认为,下一次加息的时机可能会比此前的预期更晚。
第一生命経済研究所の熊野英生首席エコノミストは、今回、日銀が「展望レポート」で示した、今年度と来年度の経済成長率の見通しは、みずからの予想より低い水準だったとしたうえで「植田総裁は基調的な物価上昇がいったん足踏みしてその後、回復するというシナリオを会見で示していた。
第一生命经济研究所的首席经济学家熊野英生表示,这次日本银行在《展望报告》中提出的本年度和下年度的经济增长率预期,低于他自己的预测。他还补充说:“植田总裁在记者会上提出了这样一个情景,即基础性物价上涨一度停滞,之后再恢复。”
足踏みしている
間は
利上げは
止まるんだろうなという
印象を
受けた」と
述べました。
そのうえで、次の利上げの時期はこれまでのことし7月という予想を見直し、早くてことし12月、場合によっては年明けになるとしています。
在此基础上,已经对原本预计今年7月的下一次加息时间进行了修正,认为最快也要到今年12月,情况不同的话甚至可能推迟到明年年初。
理由については、その時期にはアメリカの関税措置の不透明感が和らぎ、来年の賃上げの動きも確認できるのではないかとしています。
关于原因,认为到那个时期美国关税措施的不确定性将会缓解,并且也能够确认明年的加薪动向。
一方、SMBC日興証券の牧野潤一チーフエコノミストは、これまでことし6月か7月としていた追加利上げの時期を来年3月に見直し、年内は難しいという見方を示しています。
另一方面,SMBC日兴证券的首席经济学家牧野润一将此前预计的今年6月或7月加息时机调整为明年3月,并表示年内加息较为困难。
展望レポートの経済成長率と物価上昇率が引き下げられたことで「利上げのサイクルは小休止となった」としていて、トランプ政権による関税措置の不確実性が薄れ、来年の春闘に向けた動きも確認したうえで、利上げに踏み切るのではないかと予想しています。
由于展望报告中的经济增长率和物价上涨率被下调,因此认为“加息周期暂时进入了休止期”,并且在特朗普政府的关税措施不确定性减弱、以及确认了针对明年春季劳资谈判的动向后,预计将会采取加息措施。