ロシア
大統領府の
報道官は、プーチン
大統領と
アメリカの
トランプ大統領との
首脳会談の
可能性について「モスクワとワシントンの
接触を
継続することが
必要だ」と
述べました。ウクライナとの
停戦の
仲介役として
アメリカを
つなぎ止めるねらいが
あると
見られます。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は5日、プーチン大統領が、今月中旬に中東の3か国を訪問するアメリカのトランプ大統領と会談するかどうか記者団に問われたのに対し「大統領には5月中旬に中東を訪問する予定はない」と述べました。
そのうえで今後の首脳会談の可能性について「十分に準備される必要がある」とした一方で「すでに開始されているモスクワとワシントンの接触を継続することが必要だ」と述べました。
発言の背景にはウクライナとの停戦の仲介役としてアメリカをつなぎ止めるねらいがあると見られます。
アメリカのトランプ大統領は、先月、関係国に和平案を提示したとされ、ロシアとウクライナのどちらか一方が停戦の実現を難しくした場合、仲介をやめる可能性に言及しています。
ロシアとしては、アメリカを巻き込み、自国に有利な形での停戦に持ち込めるよう駆け引きを続けるものとみられます。