インド
国防省は7
日、インドとパキスタンの
係争地、カシミール
地方の
うち、パキスタンが
実効支配する
地域などに
あるイスラム
過激派組織の
拠点に
軍事攻撃を
行ったと
発表しました。
印度国防部7日宣布,对印度和巴基斯坦争议地区克什米尔地区中由巴基斯坦实际控制的区域等伊斯兰极端组织据点进行了军事打击。
パキスタン軍はこの攻撃で子ども1人を含む8人が死亡したと主張し、インドへ報復する構えで、両国の間で軍事行動がエスカレートしないか懸念されています。
巴基斯坦军方声称,在这次袭击中包括一名儿童在内的8人死亡,并准备对印度进行报复,人们担心两国之间的军事行动会进一步升级。
インド国防省は、インド軍が、インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方でパキスタンが実効支配する地域などに軍事攻撃を行ったと現地時間の7日午前1時半過ぎに発表しました。
印度国防部宣布,印度军队于当地时间7日凌晨1点半过后,对巴基斯坦实际控制的克什米尔地区等印巴有领土争议的地区发动了军事攻击。
発表によりますと、攻撃を行ったのは、パキスタンのイスラム過激派組織の拠点9か所だということです。
据报道,实施攻击的是巴基斯坦伊斯兰极端组织的9个据点。
一方、パキスタン軍は、インド側がカシミール地方のパキスタンの実効支配地域やパキスタン東部のパンジャブ州のあわせて6か所を攻撃し、子ども1人を含む8人が死亡し、35人がけがをしたと主張しています。
另一方面,巴基斯坦军方声称,印度方面袭击了克什米尔地区巴基斯坦实际控制区以及巴基斯坦东部的旁遮普省共六处,造成包括一名儿童在内的八人死亡,三十五人受伤。
両国をめぐっては、先月22日、カシミール地方のインドが実効支配する地域で、インド人の観光客らが銃撃を受けて26人が死亡して、インド政府は、テロ事件としてパキスタン側の関与を主張し、報復攻撃を辞さない強い姿勢を示していました。
关于两国,上个月22日,在克什米尔地区由印度实际控制的区域,印度游客等遭到枪击,导致26人死亡。印度政府主张这是一起恐怖袭击事件,指责巴基斯坦方面参与,并表现出不惜进行报复性打击的强硬态度。
これに対してパキスタン政府は激しく反発し、テロへの関与を否定していました。
对此,巴基斯坦政府强烈反对,并否认与恐怖活动有任何关联。
今回の攻撃についてインド軍は、テロ事件への報復攻撃だとしており、イスラム過激派組織の拠点に限定して攻撃を行ったので市民には被害が出てないと主張しています。
对于这次袭击,印度军方表示这是对恐怖事件的报复性打击,并声称只针对伊斯兰极端组织的据点进行了攻击,因此没有造成平民伤亡。
これに対し、パキスタン側は、攻撃された場所はすべて、民間人が住んでいる場所でインド側の主張は誤りだと、強く非難しています。
对此,巴基斯坦方面强烈谴责称,被袭击的地点全都是平民居住区,印度方面的主张是错误的。
パキスタンのシャリフ首相は声明で「パキスタンは、インドが押しつけたこの戦争行為に対し、相応の対応をとる権利がある。
巴基斯坦总理谢里夫在声明中表示:“巴基斯坦有权对印度强加的这一战争行为作出相应回应。”
パキスタン
国民と
軍は、
敵への
対処法を
熟知している」として、インドへ
報復する
構えで
今後、
両国の
間で
軍事行動がエスカレートしないか
懸念されています。
巴基斯坦国民和军队非常熟悉应对敌人的方法,因此有意对印度进行报复,人们担心今后两国之间的军事行动会不会升级。
以下、これまでの情報を随時更新でお伝えしています。
パキスタン軍 報道官「8人死亡、35人けが」
パキスタン軍の報道官は、インド軍の攻撃でこれまでに8人が死亡、35人がけがをしたと主張しました。
巴基斯坦军方发言人称:“已有8人死亡,35人受伤。”巴基斯坦军方发言人表示,印度军队的袭击已导致8人死亡,35人受伤。
また、インド軍が攻撃した場所はカシミール地方のパキスタンの実効支配地域やパキスタン東部のパンジャブ州のあわせて6か所にのぼるとしています。
此外,印度军队发动攻击的地点包括克什米尔地区巴基斯坦实际控制区以及巴基斯坦东部的旁遮普省,共计6处。
パキスタン軍 1人死亡 2人けがと発表
パキスタン軍は関係者の話としてインドによる攻撃で、これまでに1人の子どもが死亡したほか、男女2人がけがをしたと発表しました。
巴基斯坦军方宣布一人死亡两人受伤,巴基斯坦军方称,据相关人士透露,印度的袭击已造成一名儿童死亡,另有一男一女受伤。
また、発表では、パキスタン空軍がインド側の2機の戦闘機を撃墜したとしています。
此外,声明中称,巴基斯坦空军击落了印方的两架战斗机。
パキスタン側の航空機には被害は出ていないとしています。
トランプ大統領「早く終わってほしいと願う」
インドとパキスタンの情勢について、アメリカのトランプ大統領は6日、ホワイトハウスで記者団に対し「残念だ。
特朗普总统:“希望能尽快结束”——关于印度和巴基斯坦的局势,美国总统特朗普6日在白宫对记者表示:“令人遗憾。”
ちょうど大統領執務室に
入ろうとしたところで
話を
聞いた。
早く
終わってほしいと
願う」と
述べました。
国連 報道官「深刻な懸念 最大限の軍事的自制を呼びかけ」
国連のデュジャリック報道官は「グテーレス事務総長は、インド軍が停戦ラインを越えて行っている軍事作戦に深刻な懸念を抱いており、両国に対し最大限の軍事的自制を呼びかけている。
联合国发言人:“严重关切,呼吁最大限度的军事克制”——联合国发言人迪雅里克表示,古特雷斯秘书长对印度军队越过停火线进行的军事行动表示严重关切,并呼吁两国保持最大限度的军事克制。
世界はインドとパキスタンの
軍事的対立を
許容できない」とする
コメントを
発表しました。
【動画】国際部 清水デスク解説(3分21秒)
(おはよう日本 7時台で放送)
Q。
【视频】国际部清水编辑解说(3分21秒)(在“早安日本”7点时段播出)Q
日本時間の朝になって突然入ってきたニュースでしたけれども最新の情報とこの攻撃の背景を改めて教えてください。这是在日本时间早上突然传来的消息,请再次告诉我们最新的信息以及这次袭击的背景。
A。
パキスタン
軍は
関係者の
話としてインドによる
今回の
攻撃で、
これまでに1
人の
子どもが
死亡した
ほか男女2
人がけがをしたと
発表しました。
巴基斯坦军方援引有关人士的话称,在印度此次袭击中,已有一名儿童死亡,另有两名男女受伤。
また発表によりますとパキスタン空軍がインド側の2機の戦闘機を撃墜したとしています。
パキスタン側の航空機には被害が出ていないということです。
今回の攻撃の背景なんですけれども発端となったのが先月22日にインドパキスタン双方が領有権を争っているカシミール地方で発生したテロ事件です。
这次袭击的背景是,上个月22日,在印度和巴基斯坦双方争夺主权的克什米尔地区发生了一起恐怖袭击事件。
インドが実効支配する地域で武装した複数の人物が観光客らに向けて銃を発砲し、インド人25人とネパール人1人が死亡しました。
在印度实际控制的地区,多名武装分子向游客等人开枪,造成25名印度人和1名尼泊尔人死亡。
事件を受けてインドのモディ首相はテロリストとその支持者を特定し追跡し処罰すると述べるなど徹底的な捜査を進める考えを示していました。
针对该事件,印度莫迪总理表示,将彻底展开调查,识别、追踪并惩处恐怖分子及其支持者。
Q。先月22日のテロ事件が発端ということですがそれがどうして軍事行動にまで発展してしまったんでしょうか。上个月22日的恐怖袭击事件是起因,但为什么会发展到军事行动的地步呢?
A。
事件の
翌日にはインド
外務省は
記者会見を
開きましてパキスタン
政府がテロ
攻撃を
支援していると
主張し
対抗措置を
発表したんです。
第二天,印度外交部召开了记者会,主张巴基斯坦政府支持恐怖袭击,并宣布了对抗措施。
これに対してパキスタン政府はテロ事件への関与を否定しインド側の措置について政治的動機に基づく極めて無責任で法的根拠に欠くものだと強く非難していました。
对此,巴基斯坦政府否认与恐怖事件有关,并强烈谴责印度方面的措施,认为这些措施极其不负责任,缺乏法律依据,是出于政治动机。
インドの警察はテロ事件として捜査していますがこれまでのところ事件の背後関係などは明らかになっていません。
印度警方正在以恐怖袭击事件进行调查,但目前为止,事件背后的情况尚未明朗。
ただモディ首相は先月29日、軍の幹部らが出席した会議でインド軍には対応の方法などを決める作戦上の完全な自由があると述べ軍事的な緊張の高まりに国際社会からは懸念の声が上がっていました。
莫迪总理上个月29日在有军方高层出席的会议上表示,印度军队在决定应对方式等作战问题上拥有完全的自由。随着军事紧张局势的加剧,国际社会对此表达了担忧。
Q。そうした中で起きた今回の軍事行動ですけれどもパキスタン軍もインドに報復する構えを見せているということで今後の見通しどう見ますか。在这种情况下发生了这次军事行动,巴基斯坦军方也表现出准备对印度进行报复的姿态,您怎么看今后的前景?
A。
両国の
軍事行動がさらにエスカレートして
しまうのか
どうかといった
点が
焦点に
なると
思います。
カシミール地方では実は2019年にもパキスタンのイスラム過激派組織の自爆攻撃によってインドの治安部隊40人が死亡するというテロ事件がありました。
事实上,2019年在克什米尔地区,巴基斯坦的伊斯兰极端组织发动自杀式袭击,导致印度治安部队40人遇害的恐怖事件也曾发生过。
このときは報復としてインド軍がパキスタン側に越境して空爆を行いました。
在这种情况下,作为报复,印度军队越境进入巴基斯坦一侧进行了空袭。
それに対してパキスタン軍もカシミール地方の上空でインド軍の戦闘機を撃墜しパイロットを一時拘束しました。
对此,巴基斯坦军队也在克什米尔地区上空击落了印度军的战斗机,并一度拘留了飞行员。
さらにカシミール地方の境界線付近では駐留するインド軍とパキスタン軍が交戦するなど報復合戦にまで発展しました。
此外,在克什米尔地区的边界附近,驻扎的印度军队和巴基斯坦军队甚至发展到交火报复的地步。
このときはアメリカが両国に自制を促すなど国際社会の働きかけもあって何とか緊張緩和に向けた道筋をつけることができました。
在这种情况下,由于美国敦促两国保持克制,以及国际社会的斡旋,终于勉强为缓解紧张局势铺平了道路。
ただ今回はテロ事件へのパキスタンの関与という点で双方の主張が完全に食い違っています。
不过这次在巴基斯坦是否涉及恐怖袭击这一点上,双方的主张完全不一致。
また長年の歴史的な領土問題という根深い対立が背景にあるだけに双方が早期に自制に向かうのか予断を許さない状況です。
由于双方背后有着长期历史性的领土问题这一根深的对立,因此现在还无法预断双方是否能够尽早保持克制。