世間知らずの伊勢参り

遊覽伊勢而不識世界

遊覽伊勢而不識世界
昔々、阿波の国の山奥に住む百姓の親子が、三人そろってお伊勢参りに出かけました

從前,住在阿波國大山深處的一位農夫和他的兒子全都去參拜伊勢神宮。

從前,住在阿波國大山深處的一位農夫和他的兒子全都去參拜伊勢神宮。
親子が泊まった最初の宿では、名物として当時は珍しかった「饅頭」が出されました

父母和孩子入住的第一家客棧,給他們端上了饅頭,這在當時是很少見的。

父母和孩子入住的第一家客棧,給他們端上了饅頭,這在當時是很少見的。
親子は饅頭の食べ方が分かりませんでした

家長和孩子不知道怎麼吃饅頭

家長和孩子不知道怎麼吃饅頭
見栄っ張りなお父ちゃんが「こうやって食べるんじゃ!」と、饅頭をぽーんと放り投げると、饅頭はお父ちゃんの頭にあたって、ころころと畳に転がりました

自命不凡的父親說:「你就這樣吃吧!」然後把饅頭扔了過去,饅頭砸在了他的頭上,滾到了榻榻米上。

自命不凡的父親說:「你就這樣吃吧!」然後把饅頭扔了過去,饅頭砸在了他的頭上,滾到了榻榻米上。
お母ちゃんも子供も真似をして、饅頭をぽーん、ころころ……

媽媽和孩子都模仿饅頭,滾來滾去…

媽媽和孩子都模仿饅頭,滾來滾去…
結局、親子はその夜何にも食べずに床につきました

最終,父子倆當晚什麼也沒吃就上床睡覺了。

最終,父子倆當晚什麼也沒吃就上床睡覺了。
次の日、親子は空腹のまま旅を続け、途中の茶店で饅頭を食べる侍を見かけました

第二天,父子倆餓著肚子繼續趕路,沿途看到一個武士在茶館吃饅頭。

第二天,父子倆餓著肚子繼續趕路,沿途看到一個武士在茶館吃饅頭。
侍の食べ方を真似して、親子はやっと饅頭を食べることができました

家長和孩子終於可以模仿武士的飲食方式吃饅頭了。

家長和孩子終於可以模仿武士的飲食方式吃饅頭了。
さて、その日の宿では、名物として「首巻き素麺」が出されました

順便說一句,那天在旅館裡,他們提供了“頸捲素麵”作為特色菜。

順便說一句,那天在旅館裡,他們提供了“頸捲素麵”作為特色菜。
親子はまた食べ方が分かりませんでした

家長和孩子又不知道怎麼吃飯了。

家長和孩子又不知道怎麼吃飯了。
すると「こうやって食べるんじゃ!」と、お父ちゃんが首巻き素麺を首に巻きつけて食べ始めました

然後,父親說:「這樣吃吧!」然後一邊把頸捲掛在脖子上一邊開始吃東西。

然後,父親說:「這樣吃吧!」然後一邊把頸捲掛在脖子上一邊開始吃東西。
お母ちゃんも子供もそれを真似してみましたが、素麺が喉に詰まって食べられません

媽媽和孩子都試圖模仿這個動作,但素面卡在喉嚨裡,吃不下。

媽媽和孩子都試圖模仿這個動作,但素面卡在喉嚨裡,吃不下。
親子は素麺を食べるのを止め、早々に寝ることにしました

父母和孩子停止吃素麵,決定早點睡。

父母和孩子停止吃素麵,決定早點睡。
さて布団を敷こうとすると、布団と一緒に六枚折りの「屏風」が出てきました

現在,當我試圖放下蒲團時,一個六折屏風和蒲團一起出現了。

現在,當我試圖放下蒲團時,一個六折屏風和蒲團一起出現了。
「これは立てて絵を見るもんなんじゃ!」と早速お父ちゃんが屏風を立てようとしましたが、立て方が分からず、屏風はすぐに倒れてしまいます

父親立刻試著把屏風豎起來,說:「你把它立起來看圖吧!」但他不知道怎麼豎起來,屏風立刻就倒了。

父親立刻試著把屏風豎起來,說:「你把它立起來看圖吧!」但他不知道怎麼豎起來,屏風立刻就倒了。
とうとう親子は、屏風が倒れないよう朝まで押さえておくことにしました

最後,父子倆決定把屏風一直抱到早上,免得它掉下來。

最後,父子倆決定把屏風一直抱到早上,免得它掉下來。
翌朝、親子は一睡もしないまま宿を出発しました

第二天一早,父子倆一夜未眠就離開了客棧。

第二天一早,父子倆一夜未眠就離開了客棧。
分からないことは見栄を張らずに素直に聞けば、旅もまた楽しいものなのに……

如果你只是誠實地詢問你不明白的事情而不是試圖炫耀的話,旅行會變得更加有趣...

如果你只是誠實地詢問你不明白的事情而不是試圖炫耀的話,旅行會變得更加有趣...
結局この親子、見栄を張り過ぎて旅を楽しむことができず「何でこんな目にあわなければならんのじゃ

最後,這對父母和孩子太自命不凡,無法享受這次旅行,並想:“為什麼我們要經歷這些?”

最後,這對父母和孩子太自命不凡,無法享受這次旅行,並想:“為什麼我們要經歷這些?”
まあ、もう来んぞぃ

嗯,我不再來了

嗯,我不再來了
投げまき饅頭、首巻き素麺、六枚屏風の立てかやし!」と、お伊勢参りを中止して、ぷりぷり怒りながら阿波の山奥へ帰って行ったそうです

丟饅頭、纏頸掛面、六板屏風架!他說,取消了對伊勢的訪問,返回阿波山,感到非常憤怒。

丟饅頭、纏頸掛面、六板屏風架!他說,取消了對伊勢的訪問,返回阿波山,感到非常憤怒。