〔「おなし」とも〕
(1)形容動詞「おなじ{(1)}」に同じ。
「あしひきの山は無くもが月見れば~・じき里を心隔てつ/万葉 4076」
(2)形容動詞「おなじ{(2)}」に同じ。
「貫之らがこの世に~・じく生まれて/古今(仮名序)」
〔体言に続く場合は, 「おなじ」「おなじき」の両形が使われ, 和文系では前者が, 漢文訓読系では後者が一般に用いられた〕
同じ穴の=狢(ムジナ)(=狐(キツネ)・=狸(タヌキ))
一見無関係のようにみえて, 実は同類・仲間であることのたとえ。 普通, 悪者についていう。 一つ穴の狢。
同じ釜(カマ)の飯(メシ)を食・う
いっしょに生活する。 起居を共にし, 親しく暮らす。
「君とぼくとは~・った仲だ」
同じ流れを掬(ムス)・ぶ
〔「説法明眼論」による。 同じ川の水を汲(ク)む意〕
浅からぬ因縁があることのたとえ。
同じ枕(マクラ)
同じ場所。 何人かが同じ場所に倒れ伏す場合にいう。
「各(オノオノ)腹かき切て~に伏て死にけり/太平記 3」