(1)なんらかの意図をもってなしたこと。 また, その行為。 おこない。 振る舞い。
「妄想のなせる~」「凡人のなしうる~ではない」「神~」
(2)務めとしてすること。 習慣となっている行為。 仕事。
「裁ち縫いの~に励む」「まどろまであはれいく夜になりぬらむただ雁がねを聞く~にして/和泉式部日記」「人の物を盗み取るを以て~とす/今昔 12」
(3)ありさま。 事情。 事の次第。
「この影のやうにや痩せて侍る, あはれなる~かな/源氏(須磨)」「人に越えられからい目見る事は, さのみこそおはしある~なるを/大鏡(為光)」
(4)方法。 手立て。 手段。
「夢のさとしありければ, ちがふる~もがなとて/蜻蛉(上)」「風をふせく便りもなく雨をもらさぬ~もなし/平家 9」
(5)重大な意味のこめられている行為や行事。
「~(=出産)をしつるともおぼされず/宇津保(蔵開上)」「御~(=仏事)のことなどいそがせ給ふころ/大和 97」「五穀に~(=災)もなさず/仮名草子・伊曾保物語」