(1)まぎれること。 入りまじって見分けにくいこと。
「どさくさ~」「夕闇の道たどたどしげなる~にわが車にてゐて奉る/源氏(空蝉)」
(2)形容詞語幹・動詞の連用形の下に付いて, 感情の勢いに押されて, 事の見さかいがつかなくなるさまを表す。
「に」を伴って副詞的に用いる。 あげく。 あまり。 「腹立ち~にけとばす」「苦し~に大声を出す」「激した~に如彼(アア)は云つたけれどね/魔風恋風(天外)」
(3)乱れ。 ごたごた。
「閑院の内裏焼けたる~より/増鏡(内野の雪)」
(4)心が他のことに引かれること。
「昔物語などせさせて聞き給ふに, 少しつれづれの~なり/源氏(明石)」
(5)他の事に入りまじって起きる思いがけないこと。 まちがい。
「ふとしも, あらはならぬ~ありぬべし/源氏(若菜下)」
<i>~もな・い</i>
まちがいない。 明白である。
「~・い事実」