(1)人や動物の口の上下にある器官。 上顎(ジヨウガク)骨と下顎(カガク)骨から成り, 後者が側頭骨と関節をつくることによって, 物をかむことができ, また言葉を発するのに役立つ。 あぎ。 あぎと。
(2)したあご。 おとがい。
「~をなでる」「~がはずれる」
(3)ものいい。 おしゃべり。
「えらい~ぢやな/滑稽本・膝栗毛 5」
(4)食事や賄いなどのこと。
「~のない寄合不参だらけなり/柳多留 10」
(5)食い扶持(ブチ)。
「弁慶も~にありつく橋の上/柳多留 50」
<i>~が落・ちる</i>
非常に味がよいことのたとえにいう。
<i>~が食い違・う</i>
見込みがちがう。 あてがはずれる。
<i>~が干上(ヒア)が・る</i>
生計の道を失って食えなくなる。 口が干上がる。
<i>~で使・う</i>
口で言うかわりに顎をしゃくって指図する。 高慢な態度で人を使う。 頤使(イシ)する。
<i>~で蠅(ハエ)を追・う</i>
蠅を手で追うこともできないほど体力が衰えたさまにいう。 おとがいで蠅を追う。
<i>~振り三年</i>
尺八の稽古は容易でなく, 上達するには長い時日を要するたとえ。 首振り三年。
<i>~を出・す</i>
ひどく疲れて, 足が思うように動かず, 顎だけが出る。 疲れ切る。
<i>~を撫(ナ)・でる</i>
満足したときのしぐさ。 得意なようすのたとえにいう。
<i>~を外(ハズ)・す</i>
大笑いするたとえ。