(1)〔仏〕(ア)生前の悪業の報いで, 餓鬼道に落ちた亡者(モウジヤ)。 体はやせ細り, のどは針のように細く, また, 手にとった食物が火に変わってしまうため常に飢えに苦しんでいるとされる。 (イ)「餓鬼道」の略。
(2)食物に飢えている者。 また, 貪欲な者。
(3)
〔食物をむさぼることから〕
(ア)子供を, 卑しめて言う語。
「うるさい~どもだ」(イ)俗に, 子供の意。 「~の頃から」「~大将」
<i>~に苧殻(オガラ)</i>
〔力のない者が, 弱く折れやすい苧殻をもつ意〕
何の頼りにも力にもならないことのたとえ。
<i>~の断食(ダンジキ)</i>
当然のことをいかにも善行らしく言い立てること。
<i>~の目に水見えず</i>
餓鬼は飢渇が大変激しく, そのため水が近くにあっても気づかない意。 熱望するあまり, かえって求めるものが見つからないことのたとえ。
<i>~の物をびんずる</i>
〔「びんずる」は「ひっとる」の転か。 餓鬼の縁語の賓頭盧(ビンズル)にかけていう〕
餓鬼の得た食物を奪い取る。 貧乏人から物を奪い取る。
<i>~も人数(ニンジユ)</i>
つまらぬ者でも大勢集まるといくらかは役に立つこと, また, あなどりがたくなること。