両国の関係改善が進む中で、会談では5年前の韓国軍による自衛隊機へのレーダー照射問題をめぐって解決に向けた方向性を見いだせるかが焦点となります。
浜田防衛大臣は訪問先のシンガポールで、4日、韓国のイ・ジョンソプ国防相と会談することにしています。
日韓防衛相会談が行われるのは2019年11月以来、およそ3年半ぶりとなります。
会談で浜田大臣は、5年前の2018年12月に海上自衛隊の哨戒機が日本海で、韓国軍の駆逐艦から射撃管制用レーダーの照射を受けた問題をめぐって意見を交わしたい考えです。
日本政府は当時、不測の事態を招きかねない危険な行為だとして抗議しましたが、韓国側はこれまで、レーダーの照射は行っていないという見解を崩していません。
首脳間の相互往来「シャトル外交」の本格化など日韓関係の改善が進む中で、4日の会談では、問題の解決と再発防止に向けた方向性を見いだせるかが焦点となります。
一方、浜田大臣は、北朝鮮が軍事偵察衛星の2回目の打ち上げを可及的速やかに行うとしていることを踏まえ、アメリカも加えた3日の3か国の会談に続いて、緊密な連携を確認する方針です。