その上で「作戦がどの段階にあるかは明らかにしない」として詳細については明言を避けました。
また、ゼレンスキー大統領は「前線の司令官らと連絡を取り合っているが、みな楽観的な雰囲気の中にある」と述べ、反転攻勢の成功に自信を示しました。
ウクライナ軍による反転攻勢をめぐっては、ロシアのプーチン大統領が9日「始まったと確実に言える」と述べていて、戦況は新たな局面を迎えることになりそうです。
戦況を分析しているイギリス国防省は10日「この48時間、東部と南部の複数の地域でウクライナ側の重要な作戦が展開されている。一部ではウクライナ軍が順調に前進し、ロシアの最初の防衛線を突破したようだ」と指摘しました。
一方、ロシア国防省のコナシェンコフ報道官は10日「過去24時間、ウクライナ軍は、ドネツク州の南部やザポリージャ州、それに、バフムト近郊で攻撃作戦を実施しようとしたが、失敗が続いている」と述べ、ウクライナ軍の攻撃を撃退していると強調していて、双方の攻防が激しくなっているとみられます。
この中で、トルドー首相はウクライナ南部のダムの決壊について「これはロシアの戦争の直接的な結果であり、何千、何万人もの人々に壊滅的な打撃を与えている」とした上で、被害の対応として1000万カナダドル、日本円で10億4000万円余りの支援を発表しました。 また、トルドー首相は「カナダはウクライナが必要とする限り、どんなことがあっても寄り添い続ける」と述べ、軍事支援のために新たに5億カナダドル、日本円で520億円余りの資金を提供するほか、誘導ミサイルの供与なども発表しました。
カナダ首相 ダム決壊 日本円で10億4000万円余の支援発表