フランスの地中海の海事行政担当当局は12日、海上に流出した油がコルシカ島へ接近しており、同島海岸部の汚染を防ぐ対策を急いでいることを明らかにしました。
油の漂流は11日、同島ベンティエリにあるソレンツァラ空軍基地を拠点にした演習中に発見しました。12日朝までに2つの油膜が長さ19カイリ(約35キロ)以上にわたって広がり、同島アレリアとソレンツァラの間の東部海岸から約5カイリ離れた海域に漂っていることがわかりました。
汚染対策の専門家の調べで、流出しているのは重油と判明しました。燃料タンクや原油タンクが空になった後に講じる「ガス抜き」作業に伴って発生した油膜の可能性があるとみています。