日本新闻: 緊急事態宣言の期限迫る厚労省の専門家会合が各地の状況分析

緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんの期限きげん迫せまる厚あつ労ろう省しょうの専門せんもん家か会合かいごうが各地かくちの状況じょうきょう分析ぶんせき

Jun 16, 2021 12:06 3

Furigana

緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんの期限きげんが今月こんげつ20日にちに迫せまる中なか、新型しんがたコロナウイルス対策たいさくについて助言じょげんする厚生こうせい労働ろうどう省しょうの専門せんもん家か会合かいごうが開ひらかれ、感染かんせんや病床びょうしょうのひっ迫ひっぱくが依然いぜん深刻しんこくな沖縄おきなわ県けんなどの状況じょうきょうや、東京とうきょう都とや大阪おおさか府ふなど各地かくちの人出ひとでの増加ぞうかが今後こんごの感染かんせん状況じょうきょうに及およぼす影響えいきょうなどについて分析ぶんせきが行おこなわれました。

専門せんもん家か会合かいごうでは、感染かんせんや病床びょうしょうのひっ迫ひっぱくが依然いぜん深刻しんこくな状況じょうきょうが続つづく沖縄おきなわ県けんや、人出ひとでの増加ぞうかで感染かんせんの減少げんしょう傾向けいこうが鈍化どんかする東京とうきょう都となど、今月こんげつ20日にちに緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんの期限きげんが迫せまっている各地かくちの状況じょうきょうについて分析ぶんせきが行おこなわれました。

会合かいごうで示しめされた資料しりょうによりますと、

新規しんき感染かんせん者しゃ数すうは、14日にちまでの1週間しゅうかんでは前まえの週しゅうと比くらべて、

全国ぜんこくでは0.73倍ばいと引き続ひきつづき減少げんしょう傾向けいこうで、

緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんが出だされている地域ちいきでは、

北海道ほっかいどうは0.54倍ばい、

愛知あいち県けんは0.62倍ばい、

京都きょうと府ふは0.85倍ばい、

大阪おおさか府ふは0.74倍ばい、

兵庫ひょうご県けんは0.60倍ばい、

岡山おかやま県けんは0.43倍ばい、

広島ひろしま県けんは0.61倍ばい、

福岡ふくおか県けんは0.58倍ばい、

沖縄おきなわ県けんで0.62倍ばいと、

減少げんしょう傾向けいこうが続つづく一方いっぽう、

東京とうきょう都とは0.90倍ばいで減少げんしょうのスピードが鈍にぶり、横よこばいに近ちかづいています。

現在げんざいの感染かんせん状況じょうきょうを、

人口じんこう10万まん人にん当あたりの直近ちょっきん1週間しゅうかんの新規しんき感染かんせん者しゃ数すうでみると、

沖縄おきなわ県けんが66.00人にんと唯一ゆいいつ、

感染かんせん状況じょうきょうが最もっとも深刻しんこくな「ステージ4」の目安めやすの25人にんを超こえていて、

山梨やまなし県けんで20.22人にん、

東京とうきょう都とで19.13人にん、

北海道ほっかいどうで17.28人にんと「ステージ3」の目安めやすの15人にんを超こえています。

全国ぜんこくでは9.78人にんとなっています。

会合かいごうでは、東京とうきょう都とや大阪おおさか府ふで人出ひとでの増加ぞうか傾向けいこうが続つづいていることによる今後こんごの感染かんせん状況じょうきょうへの影響えいきょうや、ワクチン接種せっしゅの進すすみ具合ぐあい、さらに、国内こくないでも拡大かくだいが懸念けねんされるインドで確認かくにんされた変異へんいウイルス「デルタ株かぶ」の状況じょうきょうについても分析ぶんせきが行おこなわれました。

詳くわしい分析ぶんせき結果けっかについて、記者きしゃ会見かいけんで脇田わきた隆たかし字じ座長ざちょうが説明せつめいする予定よていです。

田村たむら厚あつし労相ろうしょう「下さげ止とまり状況じょうきょうも対応たいおう徹底てっていを」

厚生こうせい労働ろうどう省しょうの専門せんもん家か会合かいごうで、田村たむら厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじんは、各地かくちの感染かんせん状況じょうきょうについて「沖縄おきなわは新規しんき感染かんせん者しゃ数すうが厳きびしい状況じょうきょうだが、減少げんしょうしてきており、北海道ほっかいどうも札幌さっぽろ市しは特とくに高たかい水準すいじゅんだが、減少げんしょうは継続けいぞくしている。一方いっぽう、首都しゅと圏けんでは、千葉ちば、神奈川かながわは、下げ止さげどまりの状況じょうきょうが見みえてきていて、東京とうきょうも人ひと流りゅうが非常ひじょうに増ふえ、来週らいしゅうあたりには、下さげ止とまる状況じょうきょうが出でてくることが予想よそうされる」と指摘してきしました。

そのうえで「緊急きんきゅう事態じたい措置そちの状況じょうきょう下かでも、酒さけを出だす飲食いんしょく店てんが出でてきており、リスクの高たかい行動こうどうを取とれば感染かんせんが拡大かくだいするので、いろんな対応たいおうを徹底てっていしていかなければいけない」と述のべました。

加藤かとう官房かんぼう長官ちょうかん「専門せんもん家かの意見いけん踏ふまえ総合そうごう的てきに判断はんだん」

加藤かとう官房かんぼう長官ちょうかんは、午前ごぜんの記者きしゃ会見かいけんで「本日ほんじつ、厚生こうせい労働ろうどう省しょうの専門せんもん家か会合かいごうが開催かいさいされており、直近ちょっきんの感染かんせん状況じょうきょうについて専門せんもん家かによる評価ひょうか・分析ぶんせきが行おこなわれているところだ。緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんとまん延まんえん防止ぼうし等とう重点じゅうてん措置そちの取り扱とりあつかいは、評価ひょうか・分析ぶんせきを踏ふまえながら、基本きほん的てき対処たいしょ方針ほうしんにのっとり、専門せんもん家かの意見いけんも踏ふまえて総合そうごう的てきに慎重しんちょうに判断はんだんしていく。また政府せいふとしては、引き続ひきつづき強つよい警戒けいかい感かんを持もって感染かんせん状況じょうきょうを注視ちゅうしし、それぞれの地域ちいきで感染かんせん防止ぼうしの対応たいおうがしっかり図はかられるよう自治体じちたいとも緊密きんみつに連携れんけいしていく考かんがえだ」と述のべました。