Actualités japonaises: 宣言解除後人出増えれば五輪期間中に感染者増の可能性も

宣言せんげん解除かいじょ後ご人出ひとで増ふえれば五輪ごりん期間きかん中ちゅうに感染かんせん者しゃ増ぞうの可能かのう性せいも

Jun 16, 2021 19:06

Furigana

京都大きょうとだい学がくなどのグループは、今月こんげつ20日にちに緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんが解除かいじょされた場合ばあいの東京とうきょう都との感染かんせん状況じょうきょうについてのシミュレーションを行おこない、宣言せんげん解除かいじょ後ごに人出ひとでが増ふえると、インドで確認かくにんされた変異へんいウイルスの影響えいきょうを小ちいさいと仮定かていしても、オリンピック開催かいさい期間きかん中ちゅうに再ふたたび緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんのレベルまで感染かんせん者しゃ数すうが増加ぞうかする可能かのう性せいがあるとする結果けっかを公表こうひょうしました。

このシミュレーションは、京都大きょうとだい学がくの古瀬ふるせ祐ゆう気き特定とくてい准じゅん教授きょうじゅと東北とうほく大学だいがく、それに国立こくりつ感染かんせん症しょう研究所けんきゅうじょのグループが、16日にち開ひらかれた厚生こうせい労働ろうどう省しょうの専門せんもん家か会合かいごうで示しめしました。

シミュレーションでは、宣言せんげんが今月こんげつ20日にちに解除かいじょされた場合ばあい、人出ひとでが増ふえると想定そうていしたうえで、インドで確認かくにんされた変異へんいウイルスのデルタ株かぶの影響えいきょうなどによって東京とうきょう都との1日にち当あたりの感染かんせん者しゃ数すうがどう変化へんかするかを試算しさんしました。

その結果けっか、インドで確認かくにんされたデルタ株かぶの影響えいきょうが比較的ひかくてき小ちいさいと仮定かていした場合ばあいでも、宣言せんげんを解除かいじょしたあとに人出ひとでが10％増ふえるとオリンピック期間きかん中ちゅうの人出ひとでの増加ぞうかがなくても8月つきの前半ぜんはんに再ふたたび緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんのレベルとなる1日にち1000人にんを超こえる結果けっかとなりました。

また、オリンピックの期間きかん中ちゅうにさらに人出ひとでが5％増ふえた場合ばあいは、開催かいさい期間きかん中ちゅうの8月つきはじめには1000人にんを超こえる計算けいさんになったということです。

人出ひとでがこれより増ふえる場合ばあいは、感染かんせん者しゃ数すうの増加ぞうかのペースはさらに速はやくなりました。

一方いっぽう、インドで確認かくにんされたデルタ株かぶの影響えいきょうが全まったく無ない場合ばあいは、宣言せんげん解除かいじょ後ごの人出ひとでの増加ぞうかをオリンピック期間きかん中ちゅうも含ふくめて15％程度ていど以下いかに抑おさえることができれば、1000人にんを超こえるのを避さけられる可能かのう性せいがあるということです。

厚生こうせい労働ろうどう省しょうの専門せんもん家か会合かいごうのあとの会見かいけんで、脇田わきた隆たかし字じ座長ざちょうは「今後こんごの見通みとおしについては、人ひと流りゅうがどの程度ていど増ふえるのかと変異へんいウイルスの影響えいきょうの2点てんが重要じゅうようで、人ひと流りゅうが増ふえれば影響えいきょうは大おおきくなる。ワクチン接種せっしゅが進すすめば、重症じゅうしょう者しゃを減へらす効果こうかは期待きたいできるが、直ただちに感染かんせん拡大かくだいを抑おさえる効果こうかは期待きたいできない。人ひと流りゅうを抑おさえ、変異へんいウイルスが広ひろがるのを防ふせぐ対策たいさくが必要ひつようだ」と話はなしていました。