北朝鮮がピョンチャンオリンピックに
合わせて「
芸術団」を
派遣するのに
先立ち
20日から
韓国に
送る
予定だった
視察団を
急きょ
中止したことについて、
韓国政府は
北朝鮮側に
理由を
説明し、
訪問の
日程を
改めて
協議するよう
要請しました。
北朝鮮は
来月9日に
開幕するピョンチャンオリンピックに
合わせて「サムジヨン(
三池淵)
管弦楽団」の
140人余りで
構成する「
芸術団」を
韓国に
派遣するのに
先立ち、
公演会場の
設備などを
確認するため、
20日から
2日間の
日程で
視察団を
送る
予定でしたが、
19日夜、
急きょ
派遣を
中止すると
通知してきました。
これについて韓国のチョ・ミョンギュン(趙明均)統一相は20日午後、記者団に対して、南北の軍事境界線にあるパンムンジョム(板門店)の連絡チャンネルを通じて北朝鮮側に中止の理由を説明するよう要請したと述べました。そのうえで「韓国側は視察団を受け入れる準備がすべてできている」と述べ、日程を再調整したい意向を北朝鮮側に伝えたことを明らかにしました。
視察団に派遣される予定だったのは7人で、今月15日に行われた南北の局長級の実務協議にも出席した「サムジヨン管弦楽団」のヒョン・ソンウォル団長が率いるとされていました。
オリンピックに関して北朝鮮側から訪問する最初の視察団となる予定だっただけに、韓国側に回答するかが注目されます。
北朝鮮のフィギュア選手 台湾へ
北朝鮮のフィギュアスケートペアのリョム・テオク選手とキム・ジュシク選手が、来週、台湾で行われる四大陸選手権に出場するため20日、ピョンヤンから経由地の北京の空港に到着しました。
2人は報道陣からの問いかけには何も答えず、迎えの北朝鮮大使館の車に乗って到着ターミナルをあとにしました。
リョム選手とキム選手は、ピョンチャンオリンピックへの出場枠を獲得し、その後、北朝鮮が期限までに国際スケート連盟に参加の意思を示しませんでしたが、今月17日の南北の実務協議で、フィギュアスケートペアなどの北朝鮮の出場が合意されています。
IOC=国際オリンピック委員会は、大会への出場選手などを確定させるため、20日、スイスのローザンヌで、南北のオリンピック委員会とピョンチャン大会の組織委員会による4者会談を開き、北朝鮮の大会参加に向けた調整を本格化させています。