「月面世界のよう」
自衛隊のヘリコプターで山頂から救助された女性は、「ゴンドラに乗っていたときに突然、噴火が起きました。ゴンドラの中には噴石が当たって窓ガラスが割れたり、一面が火山灰で覆われたりしているものもありました。本来なら真っ白なはずのスキー場が火山灰に覆われて一面、灰色になっていた。月面世界みたいな感じで、噴石が落ちたのかクレーターのようにぼこぼこと穴があいていました。山頂で一緒に避難していた人の中には鼻に軽いけがをした人がいましたが、大けがをした人はいなかったと思います」と話していました。
「前触れなく突然」
自衛隊のヘリコプターで山頂から救出された男性は、「スキー板とストックを持って山頂付近でゴンドラを降りたとたんに、目の前で爆発的な噴火が起きました。何の前触れもなく、突然ドカーンという大きな音がして、煙が吹き上がったので、すぐにゴンドラの駅舎に避難しました。避難したあとも、赤ちゃんの頭くらいの大きさの噴石が駅舎のほうに向かっていくつも落ちてきましたが、係員の誘導があったので、避難した人に大きな混乱はありませんでした。まさかこんなことが起きるとは思いませんでした」と話していました。
「石でレストハウスの屋根破れた」
レストハウスで休憩中に噴火にあった73歳の男性は、「大きな音がしたと思ったら、レストハウスの屋根が降ってきた石で破れた。スタッフに『噴火だ、逃げろ』と言われて地下室に避難した。とても怖かった」と話していました。
また噴火が起きた時にロープウエーの山頂駅の近くにいた69歳の女性は、「スキーで滑ろうと思ったところとても大きな音がして、振り返ったら黒煙が上がっていた。驚いてスキーを脱いでレストハウスまで逃げた。経験がないことで本当に驚いた」と話していました。
「ゴンドラに石 命の危険感じた」
山頂付近の建物に避難し救助された男性は、「ロープウェイで頂上に向かう途中、ボンという大きな音が1度してぱらぱらと石が降ってきました。そして、突然、ゴンドラのガラスが割れ中にいた人に石が当たり命の危険を感じました。レストランにも屋根をつきやぶった大きな噴石がありました」と話していました。