クローンのサルが誕生たんじょう 中国ちゅうごく研究けんきゅうグループ 今後こんご物議ぶつぎ

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Jan 25, 2018 04:01
Furigana
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クローン技術ぎじゅつによって、まったおな遺伝子いでんしつサルを作り出つくりだすことにはじめて成功せいこうしたと、中国ちゅうごく研究けんきゅうグループが発表はっぴょうしました。研究けんきゅうグループは、病気びょうき研究けんきゅう役立やくだつとしている一方いっぽう、クローン人間にんげん生み出うみだすことにもつながりかねないため、今後こんご議論ぎろんびそうです。クローンのサルをつくったのは、中国ちゅうごく科学かがくいん上海しゃんはい研究けんきゅうグループで、よんにちけのアメリカの科学かがく雑誌ざっし「セル」に発表はっぴょうしました。

それによりますと、研究けんきゅうグループは、カニクイザルの胎児たいじ皮膚ひふ細胞さいぼうを、かく取り除とりのぞいた卵子らんし細胞さいぼうなかれました。そして、あらゆる臓器ぞうき組織そしき変化へんかする状態じょうたいになるよううなが遺伝子いでんしなどをくわえたうえで、べつのメスのサルの子宮しきゅうれたところ、およそか月かげついちとうのうちいちとうから、健康けんこうなメスの双子ふたごまれたということです。

まれたサルの遺伝子いでんしは、皮膚ひふ細胞さいぼう提供ていきょうしたサルとまったおなじで、研究けんきゅうグループは、からだ細胞さいぼう使つかったクローン技術ぎじゅつ霊長れいちょうるいつくることにはじめて成功せいこうしたとしています。

このクローン技術ぎじゅつは、いちきゅうきゅうななねんにイギリスで報告ほうこくされたクローンひつじ「ドリー」とおな技術ぎじゅつで、その後そのごうしなど畜産ちくさんぎょうでも使つかわれています。研究けんきゅうグループは、ヒトにちかいサルのクローンをつくることで、ヒトの細胞さいぼうやネズミなどの動物どうぶつ使つかった研究けんきゅうでは解明かいめいできていない病気びょうき仕組しくみの研究けんきゅうくすり開発かいはつかせるとしていて、具体ぐたいてきには、アルツハイマーびょうやパーキンソンびょうなどを再現さいげんして治療ちりょうにつなげたいとしています。

クローン人間にんげんつくることは各国かっこく禁止きんしされていますが、研究けんきゅうグループは「霊長れいちょうるいのクローンをつくるための技術ぎじゅつめんでのかべ取り除とりのぞかれた」とはなしていて、今後こんご議論ぎろんびそうです。

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