京都大学iPS
細胞研究所の
助教が
発表した
論文にデータの
ねつ造などの
不正があった
問題を
受けて、
研究所の
山中伸弥所長は、
今月から
当分の
間、みずからの
給与の
全額を
研究所の
基金に
寄付することがわかりました。この
問題は、
京都大学iPS
細胞研究所の
36歳の
助教が
去年発表したiPS
細胞に
関係する
論文に、
ねつ造と
改ざんの
不正が
見つかったもので、この
研究には
研究所が
一般から
集めた
寄付金およそ
230万円が
使われたことがわかっています。
こうしたことから、山中所長はNHKの取材に対し、今月から当分の間、みずからの給与を全額、研究所が集めた寄付金で作った基金に寄付することを明らかにしました。
その理由として山中所長は、今回の不正の検証や再発防止策の検討、それに、これまで寄付した人への説明のためにiPS細胞の研究開発などの本来の仕事ができないため、責任を感じていることをあげています。
山中所長は「不正のあった研究に使われた寄付金の補填(ほてん)を意味するものではないが、自分自身の気持ちを納得させるためにも給与を寄付することにした」としています。