23日に
1人が
死亡し
11人が
重軽傷を
負った
群馬県の
草津白根山の
噴火で、
噴火直後に
救助の
指揮を
執ったスキー
場のパトロール
隊の
隊長が
NHKの
取材に
応じ、「
一度にこれほど
多くの
人を
救助したことはなく、
灰に
足を
取られるなど
厳しい
状況だった」と
当時を
振り返りました。
群馬県の
草津白根山では
23日に
本白根山の
鏡池付近で
噴火が
発生し、
近くの
草津国際スキー
場で
訓練をしていた
陸上自衛隊8人に噴
石が
当たり
1人が
死亡したほか、ほかのスキー
客と
合わせて
11人がけがをしました。
噴火直後に救助の指揮を執ったスキー場のパトロール隊の中澤卓隊長が25日、NHKの取材に応じました。
中澤隊長は「スノーモービルで隊員と現場に急行したが、途中から灰が厚いところでは2センチほどつもり、コントロールが効かなくなってしまった」と語りました。
そして、ようやく現場にたどり着くと、自衛隊員を含む4、5人が倒れている様子が目に入り、隊員10人とともにけが人を順番にそりに乗せ、3台のスノーモービルで引いてロープウエーの「山麓駅」まで運んだということです。
中澤隊長は「一度にこれほど多くの人を救助したことはなく、灰に足を取られるなど厳しい状況だった。再び噴火が起きることを心配したが、少しでも早くけが人を下に降ろそうと必死だった」と当時を振り返りました。
さらに、けがの原因が噴石だったことについては、「現場には身を隠すような場所はない。本白根の噴火は想定外だったためシェルターなどの設備もなく、防ぐことは難しかったと思う」と話していました。