アフガニスタンの
首都カブールで、
27日起きた
大規模な
自爆テロでは、これまでに
95人が
死亡しました。この
爆発では、
反政府武装勢力タリバンが
犯行声明を
出していて、
大規模なテロを
実行することで、
水面下で
進めているとされるアフガニスタン
政府などとの
和平協議の
再開に
向けた
交渉で
優位に
立ちたいという
思惑もあると
見られます。アフガニスタンの
首都カブール
中心部で、
27日、
爆弾を
積んだ
車両による
大規模な
自爆テロが
起き、これまでに
95人が
死亡したほか、およそ
190人がけがをして、
去年5月、
同じくカブールで
150人以上が
死亡した
自爆テロに
次ぐ
規模となりました。
爆発が起きたのは、アフガニスタン内務省の元の庁舎などがある場所で、犯行声明を出した反政府武装勢力タリバンは「元庁舎の前に集まっていた警察官を狙い自爆攻撃を行った」としています。
タリバンをめぐっては、2015年以来、途絶えたままとなっている、アフガニスタン政府などとの和平協議の再開に向けて、水面下の交渉を進めているという観測が出ていて、警戒が厳しい首都で大規模なテロを実行する能力を示すことで、交渉で優位に立ちたいという思惑もあると見られます。
カブールでは、今月20日にも外国人も多く利用するホテルがタリバンによって襲撃され、20人以上が死亡したほか、過激派組織IS=イスラミックステートによる自爆テロも後を絶たず、さらなる治安の悪化が懸念されています。
米 国務長官「恐ろしいテロ攻撃」強く非難
アフガニスタンの首都カブールで起きた大規模な自爆テロについて、アメリカのティラーソン国務長官は、27日、声明を発表し、「恐ろしいテロ攻撃だ」として、犯行声明を出した反政府武装勢力タリバンを強く非難しました。
そのうえで、「アフガニスタンの和平を支援するすべての国はタリバンによる暴力を止めるため断固とした行動をとる責務がある。アメリカはアフガニスタンの国民を支援していく」として、和平の実現に向けて協力していく考えを強調しました。