東日本大震災が
起きた
後、
宮城県石巻市で
見つかった
遺体について、
警察が
調べた
結果、
園児5人が
亡くなった
日和幼稚園の
送迎バスに
乗っていたパート
職員の
女性だとわかりました。
警察によりますと、
女性の
遺体は、
震災が
起きた
3日後に、
石巻市の
路上で、
被災した
日和幼稚園の
送迎バスの
近くで
見つかりました。
警察が
遺体を
鑑定したところ、
先月になって、
日和幼稚園の
送迎バスの
運転手の
助手をしていた、
当時58歳のパート
職員の
女性だとわかりました。
送迎バスには
園児と
運転手など
7人が
乗っていましたが、この
女性の
行方だけがわかっていませんでした。
身元の判明に7年近くの時間がかかったことについて、警察はDNA鑑定を行う、身元がわからない犠牲者が1500人以上に上っていたうえに、女性の遺体が焼けていて鑑定作業が難しかったとしています。
遺骨は29日までに遺族に引き渡されました。
日和幼稚園の送迎バスをめぐっては、乗っていた園児5人が亡くなり、遺族が安全への配慮を怠ったなどとして幼稚園側に損害賠償を求めた裁判が行われ、平成26年に和解しています。
宮城県警察本部によりますと、宮城県内で震災の犠牲となった遺体で、今もなお10人の身元がわかっていないということです。